治安・スリに関する注意点
スリ・ひったくり
観光地(エッフェル塔、ルーヴル美術館周辺など、モンマルトル)や地下鉄(メトロ)の車内・駅構内、人混みで多発しています。特にメトロの1号線・4号線は注意が必要です。子供や女性のスリ集団もいます。
(対策)貴重品は分散させ、ホテルのセーフティボックスに保管するなど、持ち歩くものを最小限に。バッグはチャック付きのものを斜めがけにして体の前で持ち、リュックは人混みでは前に抱えましょう。ポケットに財布やスマホを入れるのは厳禁です。
置き引き
カフェやレストランで、椅子の背もたれにバッグをかけたり、テーブルにスマホを置いたりすると、盗まれる危険性が非常に高いです。
(対策)荷物は常に膝の上や足元に置き、肌身離さず管理しましょう。席を離れる際は、必ず持ち歩きましょう。
夜間の外出
夜21時以降は特に、人通りの少ない路地や公園には近づかない方が安全です。
(対策)夜間の一人歩きは避け、移動は人通りの多い大通りか、タクシー・Uberなどの利用をおすすめします。
治安の悪いエリア
パリ北駅(Gare du Nord)やパリ東駅(Gare de l’Est)の周辺、18区(モンマルトル地区の一部も含む)・19区・20区などの北側のエリアは、特に注意が必要です。
(対策)特別な理由がない限り、これらの治安の悪いエリアには立ち入らないようにしましょう。ホテルの立地も慎重に選んでください。
文化・生活に関する注意点
挨拶の習慣
店に入る時や人と話す時は、英語が通じる場合でも、まずは「Bonjour(ボンジュール)」とフランス語で挨拶をすることが重要です。無言は失礼と見なされます。
(対策)気持ちよく過ごすために、基本的なフランス語の挨拶を覚えておくと良いでしょう。
お店の定休日・営業時間
多くの店は日曜日に休みになります。また、火曜日定休の美術館やレストランも多くあります。
(対策)旅程を組む際、定休日や営業時間を確認しておきましょう。
ストライキ・デモ
フランスではストライキやデモが日常的に発生することがあります。公共交通機関に影響が出たり、一部のエリアで治安が悪化したりする可能性があります。
(対策)現地のニュースや情報をこまめにチェックし、デモや集会には絶対に近づかないようにしましょう。
服装
観光客と分かる派手な服装はスリのターゲットになりやすいです。パリジェンヌのように、落ち着いたシンプルな服装(黒やネイビーなど)が基本です。
(対策)カジュアルで歩きやすい靴(石畳が多いです)と、目立ちすぎない服装を心がけましょう。
トイレ事情に関するいろいろ
設置場所の少なさ
日本のコンビニのような、気軽に無料で借りられる場所はほとんどありません。スーパーや地下鉄構内にも基本的にトイレはありません。
(対策)ホテルのトイレ、観光施設(美術館など)、デパートのトイレを最優先で利用しましょう。
公衆トイレ(サニゼット)の利用
ボックス型の自動洗浄トイレが無料で利用できますが、故障が多い、使用後の自動洗浄で内部が濡れてしまう(乾燥システムが不十分)など、衛生面・使い勝手は日本の水準には達していません。また、便座がない場合も多いです。
(対策)緊急時のみ利用と考え、Googleマップで「Toilette (トワレット)」と検索して場所を事前に確認しておくと良いでしょう。
カフェ・レストランの利用
何か注文することで利用できます(エスプレッソなど一番安価なものでもOK)。何も注文せずに利用するのはマナー違反です。古い建物では地下や2階にあり、鍵の開錠にコインやレシートの番号が必要な場合もあります。
(対策)街歩き中に困ったら、カフェ利用を検討しましょう。
トイレットペーパー
公衆トイレや一部の無料トイレでは、トイレットペーパーがない、または切れていることが多いです。
(対策)水に流せるポケットティッシュとウェットティッシュを必ず携帯しましょう。
有料トイレの利用
駅や観光地、ショッピングモールには、係員がいる有料トイレ(0.5~2€程度)があることがあります。衛生的には比較的安心できます。
(対策)小銭(コイン)を用意しておきましょう。一部ではカード決済が可能な場所もあります。
便座がない
公衆トイレや無料のトイレでは、便座がなかったり、壊れていたりすることがよくあります。
(対策)便座がない場合は、座らずに「空気椅子」の姿勢で用を足すことになります。