【モンパルナス地区】芸術家たちの活動拠点であり、今も文化と芸術の中心

モンパルナス 地区

パリのモンパルナス地区は、左岸(ラ・リーヴ・ゴーシュ)に位置し、20世紀初頭から文化と芸術の中心地として栄えました。

モンパルナス地区の歴史

モンパルナスの名前は、ギリシャ神話に登場する詩神ムーサイたちの住処、パルナッソス山(Mont Parnassus)に由来します。17世紀には学生たちがここで詩の朗読を行い、「詩の山」として親しまれるようになりました。

20世紀初頭、モンパルナスは芸術家たちの集まる場所となり、パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、アメデオ・モディリアーニ、ジャン・コクトーなどがこの地区で活動しました。
彼らは、カフェ「ル・ドーム」や「ラ・ロトンド」などで交流し、新しい芸術運動を生み出しました。

第二次世界大戦後、モンパルナスは再開発が進み、1960年代にはモンパルナスタワー(Tour Montparnasse)が建設されました。このタワーは、パリで唯一の超高層ビルであり、地区の象徴となっています。

モンパルナス地区の特色と他地区に比べて優れている点

芸術と文化の歴史:モンパルナスはかつての芸術家たちの活動拠点であり、その歴史が街の至る所に感じられます。
モンパルナスタワー:このタワーからはパリの全景を一望でき、特にエッフェル塔の美しい眺めを楽しむことができます。


多様なカフェとレストラン:歴史的なカフェからモダンなレストランまで、多彩な飲食店が揃っています。
利便性の高い交通網:モンパルナス駅はパリの主要な鉄道駅の一つであり、フランス各地へのアクセスが良好です。

他の地区に比べて優れている点は、芸術と歴史が融合した独特の雰囲気と、交通の利便性です。特にモンパルナスタワーからの景色は、パリの他のどの地区でも味わえない特別な体験です。

モンパルナス地区で必ず訪れるべき観光ポイント

モンパルナスタワー(Tour Montparnasse):210メートルの高さを誇るこのタワーからは、パリ全体を見渡せます。特に夜景は素晴らしく、エッフェル塔のライトアップが印象的です。

・モンパルナス墓地(Cimetière du Montparnasse):多くの著名人が眠る墓地で、ジャン・ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワール、シャルル・ボードレールなどの墓があります。静かな雰囲気の中で、歴史と文化に思いを馳せることができます。

リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg):少し足を伸ばせば、美しい庭園と彫像が楽しめるリュクサンブール公園があります。散歩やピクニックに最適な場所です。

カタコンブ:死者を葬る地下墓所のことで、パリの墓地の改修に伴い、処理に困った無縁仏をここに運んだ。人骨が並ぶ恐怖の世界を体験。

ザッキン美術館:パリ6区にある、ロシア帝国出身の彫刻家・画家オシップ・ザッキンの美術館。1928年以降、ザッキンがアトリエ兼住宅とした場所であり、パリ市に遺贈され、1982年にザッキン美術館として開館。

パリ天文台:現在では世界最古の天文台。町中にある環境のため、現在は観測はせず、データの分析を主な仕事としている。

今後の発展の方向性

モンパルナス地区は、歴史と現代が融合したエリアとして引き続き発展していくでしょう。今後の発展の方向性としては:

歴史的価値の保存と再評価:モンパルナス地区の芸術的遺産を守りつつ、新しいアートスペースや文化施設の設立を通じて、過去と現在の芸術文化を融合させる取り組みが進むでしょう。
サステナビリティの推進:環境に配慮した都市開発を進め、地域全体の持続可能性を高める努力が求められます。特に、エネルギー効率の高い建物の導入や、緑地の拡充が考えられます。
観光と地元の共生:観光客の増加に対応しつつ、地元住民の生活の質を維持するための政策が重要です。例えば、交通インフラの改善や、観光客向けのサービスの充実が挙げられます。
デジタル技術の活用:スマートシティ化を推進し、観光客や住民が便利に利用できるデジタルサービスの導入が期待されます。これにより、観光情報の提供や都市管理の効率化が図られるでしょう。

モンパルナス地区は、今後もパリの魅力的なエリアとして、歴史と現代が共存する新たな発展を遂げていくことでしょう。歴史的な背景と現代的な利便性を兼ね備えたこの地区は、訪れるすべての人にとって特別な体験を提供してくれます。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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