【レ・アール地区】パリの胃袋から、おしゃれなショッピング街へ変身中

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レアール(Les Halles)に行くのに最適なメトロ駅は「シャトレ-レ・アール」(Châtelet – Les Halles)です。この駅はパリの主要な交通ハブであり、メトロ1、4、7、11、14号線とRER A、B、D線が通っています。

レ・アールの歴史

この地区の19世紀以前の歴史

中世の起源: レ・アールの歴史は12世紀にさかのぼります。当時、この地域は市場として利用されており、主に農産物や肉類が取引されていました。
市場の設立はフィリップ・オーギュスト王によるもので、パリの商業活動の中心地として機能し始めました。

16世紀の再開発:16世紀には、フランソワ1世が市場を再開発し、現在のような構造が形成されました。
この頃、レ・アールはパリ最大の市場として、ますます重要性を増しました。

19世紀の拡張と再建: 19世紀になると、パリの人口増加に伴い、レ・アールも大規模な拡張と再建が行われました。
ナポレオン3世の治世下で、建築家ヴィクトール・バルタールによって鉄骨とガラスを使ったモダンな市場ホールが建設されました。
このバルタールの設計により、「パリの胃袋」と呼ばれるようになりました。

20世紀以降の変遷

20世紀の変化 :1970年代に入ると、レ・アールの中央市場は都市の拡大と交通渋滞の問題から郊外へ移転されることが決定されました。
1971年には、パリのランジスに新しい市場が開設され、レ・アールの市場ホールは取り壊されました。

再開発と現代のレ・アール: 市場が移転した後、レ・アールの地区は再開発が行われ、地下鉄のハブやショッピングセンター、映画館などが設立されました。
2016年には、「カノピー」と呼ばれる巨大なガラス屋根が完成し、レ・アールは再びパリの重要な商業および文化の中心地としての役割を担うようになりました。

レ・アールの街並み

現在のレ・アールの街並み

レ・アール地区は、歴史的な街並みと現代的な施設が融合したエリアです。再開発により、ショッピングセンター「フォーラム・デ・アール」や公園、地下鉄駅が一体となった複合施設が形成されました。
また、近隣には歴史的な建物や美術館が多く、観光客にも人気のエリアとなっています。

サントスタッシュ教会との関係

レ・アールの中央市場のすぐそばに位置するサントスタッシュ教会(Église Saint-Eustache)は、この地区のランドマーク的存在です。
教会は1532年から1637年にかけて建設され、ゴシック様式とルネサンス様式が融合した美しい建築が特徴です。

サントスタッシュ教会は、レ・アールの歴史と深い関わりがあります。市場の発展に伴い、多くの商人や市民が教会に集まり、宗教行事やコミュニティの中心として機能していました。
現在でも、教会は文化イベントやコンサートが開催される場所として、多くの人々に親しまれています。

レ・アール地区まとめ

レ・アールは、中世から現代に至るまで、パリの商業活動の中心地として発展してきました。
その歴史はパリの経済と文化の変遷を反映しており、サントスタッシュ教会との密接な関係が地域の発展を支えてきました。
今日のレ・アールは、歴史と現代が共存するダイナミックなエリアとして、多くの人々に愛されています。

レ・アール地区および近くの観光スポット

レ・アール地区の観光スポット

フォーラム・デ・アール (Forum des Halles):大規模なショッピングセンターで、さまざまな店舗、レストラン、映画館が揃っています。特に、屋内のデザインと地下の広大なエリアが特徴です。

サン・トスタッシュ教会 (Église Saint-Eustache):ゴシック様式とルネサンス様式が融合した壮大な教会で、レ・アールの歴史と密接に関連しています。美しいステンドグラスと巨大なパイプオルガンが見どころです。

ポンピドゥーセンター (Centre Pompidou):近現代美術館で、外観が特徴的な建物です。さまざまな現代アートの展示が行われており、屋上からの眺めも素晴らしいです。

レ・アール地区近くの観光スポット

ルーブル美術館 (Musée du Louvre):世界的に有名な美術館で、モナ・リザやヴィーナス像など、数多くの名作が展示されています。レ・アールから徒歩でアクセス可能です。

パレ・ロワイヤル (Palais Royal):美しい庭園と歴史的な建物が魅力の場所で、アートと歴史を感じることができます。庭園内のビューレイポールのカフェも人気です。

マレ地区 (Le Marais):歴史的な地区で、ユダヤ文化とファッションの中心地として知られています。狭い通りや美しいプラザが特徴で、多くのカフェやブティックが並んでいます。

サント・シャペル (Sainte-Chapelle):ゴシック建築の傑作で、美しいステンドグラスが魅力です。パリの歴史と宗教建築に興味がある方には必見のスポットです。

徒歩圏内に観光スポットが目白押しという、観光スポット巡りには効率が良い地域です。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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