パリの朝は、思っていた以上に静かだった。
ホテルを出て通りを歩くと、コーヒーの香りと一緒に、どこからか小麦が焼ける匂いが漂ってくる。
そして、すれ違う人の手元には、あの細長いパン――バゲット。
今回のパリ滞在で、私は「パリっ子にとってバゲットとは何なのか」を、2週間かけて体で知ることになった。
パリ旅行をこれから計画される方は、
対象別・興味別、エリア別に整理したまとめ記事も参考にしてください。
パリに住む人とバゲットとの関係
パリとバゲットの切っても切れない関係
「パリらしい光景は?」と聞かれたら、多くの人が思い浮かべるのが
バゲットを小脇に抱えて歩くパリジャン、パリジェンヌの姿ではないだろうか。
実際に滞在してみると、それは誇張でも観光向けの演出でもなかった。
朝でも昼でも夕方でも、街のあちこちで、むき出しのバゲットを持つ人を見かける。
さらにパリでは、引っ越し先を決める際に
「近くに美味しいパン屋があるかどうか」が最重要条件だ、という話まである。
それほどまでに、バゲットは日常に溶け込んでいる。

映画『ミッドナイト・イン・パリ』の中で、
アメリカからパリに憧れて来た主人公の脚本家が、 「セーヌ河のほとりをバケットを小脇に抱えてパリジャンのように歩きたい」と言うセリフを言っているので、バゲットはやはりパリのイメージを代表しているのでしょう。

バゲットがユネスコの無形文化財に
2022年11月、フランスの「バゲットの技術と文化」は
ユネスコの無形文化遺産に登録された。
マクロン大統領はバゲットをリレーのバトンに例え、
「先祖から子どもへと手渡されるもの。
フランスのサヴォワール・フェール(技能・知識)の精神が詰まった存在だ」
と語っている。
旅人として食べている一本のバゲットの裏側に、
こうした長い歴史と誇りがあるのだと思うと、自然と味わい方も変わってくる。
バゲットの現状と、それでも変わらない日常
食生活の多様化により、フランス全体ではパンの消費量は減少傾向にあり、
昔ながらの街のパン屋も減ってきているという。
それでも、現在フランスでは年間およそ100億本のバゲットが売られ、
調査では75%の人が「毎日食べる」と答え、
71%が「買ったら我慢できず、目的地に着く前に食べてしまう」と告白している。
実際、私もホテルに帰るまでに、
つい端をちぎってしまったことが一度や二度ではなかった。

<目的地に着く前にバゲットを食べてしまう男>
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パリのバゲットの歴史を少しだけ
バゲットの原型が生まれたのは18世紀初頭。
小麦粉の品質向上や製法の変化が、パリで起こったことが背景にある。
19世紀には、現在の細長い形状が確立し、
20世紀に入ると製法も標準化され、
街角のどのベーカリーでもバゲットが買えるようになった。
観光名所ではなく、日常の中にあるパン。
それが、パリのバゲットなのだと思う。

バゲットの特徴は「シンプルさの完成形」
長さはおよそ65〜80cm
外側はパリッと香ばしく
内側はしっとり、もっちり
材料は小麦粉・水・塩・酵母のみ。
長時間発酵によって、小麦の香りが最大限に引き出される。
この「最低限の素材で最高の味を出す」という考え方は、
ドイツのビール純粋令にも通じるものがあるように感じた。

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パリのバゲットコンクールという世界
毎年開催されるパリのバゲットコンクール。
優勝すると賞金4000ユーロと、
1年間エリゼ宮(大統領官邸)にバゲットを納める権利が与えられる。
対象となるのは「伝統のバゲット」。
1993年の政令で厳密に定められ、
冷凍は禁止、添加物なし、店内製造というルールがある。
バゲットを法律で守る国。
それがフランスなのだ。
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美味しいバゲットを2週間続けて食べて幸せ
パリ15区「Aux Delices du Palais(オ・デリス・デュ・パレ)」
2016年のパリ滞在中、
私は2014年のバゲットコンクール優勝店
「Aux Delices du Palais(オ・デリス・デュ・パレ)」に、ほぼ毎朝通った。
ホテルから近かったこともあり、
2日目の朝、何気なく立ち寄ったのが始まりだった。
一口食べて、正直驚いた。
日本で「美味しい」と言われるバゲットとは、まったく別物だった。
昼にサンドイッチにする日は通常サイズ、
朝食だけの日はハーフサイズ。
焼いてから4〜5時間が美味しいと聞き、
昼までに食べきるのが日課になった。
店でもらう紙袋は、バゲットの半分しか覆わない。
最初はむき出しで持ち帰り、
「これがパリジャンか」と気取ってみたが、
3日目には衛生面が気になり、結局ビニールをかぶせた。
なかなかパリジャンにはなれない。

<オ・デリス・デュ・パレ>
フランス大統領と同じバゲットを2週間
この店は、親子2代でコンクール優勝という名店。
2015年には、当時の大統領フランソワ・オランドが
この店のバゲットを毎日食べていたという。
クロワッサンも試したが、
やはり主役はバゲットだった。
日曜定休で別の店に行った日もあったが、
「それなりに美味しい」というレベルの高さが、またパリらしい。
2週間、同じ店のバゲットを食べ続ける。
今思えば、これほど贅沢で、これほどパリらしい体験はなかった。
まとめ:パリの記憶は、バゲットの味とともに
エッフェル塔やルーブルも素晴らしい。
でも、私の中で一番鮮明に残っているパリの記憶は、
朝のパン屋と、温かいバゲットの香りだ。
パリを旅するなら、ぜひ観光の合間に
「いつもの一本」を探してみてほしい。
きっと、その街の本当の姿が見えてくる。
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