歴史を感じる【コンシェルジュリー】とマリーアントワネットの最期の物語

コンシェルジェリ― 市内

パリのコンシェルジュリーの最寄りのメトロ駅は「Cité」駅です。これはメトロ4号線に位置しています。また、少し歩くと「Châtelet」駅(メトロ1号線、4号線、7号線、11号線、14号線)や「Saint-Michel – Notre-Dame」駅(RER B線およびRER C線)も利用可能です。

コンシェルジュリーの歴史

ルーヴル宮殿の一部

コンシェルジュリは、かつてはルーヴル宮殿の一部で、ルイ9世によって13世紀初頭に建設されました。当初は王室の宮廷機能や事務所として使用されていました。 名前の由来である「コンシェルジュ」は、元々は宮廷の門番や番人を指す言葉でした。その後、この建物は王室の重要な機能の一部として使用され、政府の文書や貴重品の収納場所となりました。

フランス革命時の思わぬ転用

1789年に勃発したフランス革命の影響で、コンシェルジュリは刑務所として使用されるようになりました。革命期間中、多くの人々がここで拘留され、その中には後に処刑されることになる政治犯や王室メンバーも含まれていました。

フランス革命の最中、ルイ16世とマリー・アントワネット王妃はコンシェルジュリに拘留されました。彼らは革命の進行に伴い裁判にかけられ、最終的にギロチンで処刑されました。

<祈るマリー・アントワーネットの像>

歴史的な建築物としての保存

コンシェルジュリは革命後も刑務所として使用されましたが、19世紀にはその機能が変わり、最終的には歴史的な建築物として保存されました。現在では観光名所となっており、革命期の歴史的な出来事と関連付けられています。

コンシェルジェリの見どころ

フランス革命期の様々な展示

フランス革命期において、コンシェルジュリは政治犯や反革命分子を拘留する刑務所として機能しました。その中にはルイ16世とマリー・アントワネットがここで拘留され、処刑されたことが有名です。 この建物の中では、フランス革命時代に関する展示が行われています。革命の主要な出来事や登場人物に関する情報、歴史的な文書、絵画などが展示されており、訪れた人々に当時の雰囲気を感じさせます。

特に興味深いのは、マリー・アントワネットが拘留された牢獄の一部も保存されています。彼女の滞在条件や牢獄の状況に関する展示があり、歴史に興味を持つ人々にとって興味深いものとなっています。

<マリー・アントワネットの寝室?>

その他には、ここにはかつて法廷が置かれていた場所があります。革命期に行われた重要な裁判や判決に関する展示があり、その歴史的瞬間に触れることができます。

歴史的な建築物

コンシェルジュリは歴史的な建築物として美しい外観を持っています。特に、セーヌ川に面したファサードは印象的で、訪れるだけでその歴史的価値を感じることができます。 セリーヌの塔と呼ばれる塔があります。これは中世の建築で、建物の歴史的な一部を形成しています。塔の内部にも展示があります。

パレ・ド・ラ・シテについて、歴史とか見どころ

 コンシェルジュリは、かつてパレ・ド・ラ・シテの一部でした。このエリアには歴史的な建造物や庭園があり、散策すると中世の雰囲気を感じることができます。 パレ・ド・ラ・シテは中世初期に、メロヴィング朝およびカロリング朝の時代に建てられました。当初は王室の居所として使用されていました。 13世紀には、ルイ9世(聖ルイ)によって宮殿は拡張され、礼拝堂や住居の増築が行われました。

中世後期になると、パレ・ド・ラ・シテは法王府(法王宮殿)としての機能が強まりました。14世紀にはバビロン捕囚の時期に一時的に法王府が移されました。 パレ・ド・ラ・シテで行われた歴史的な出来事としては、1419年にジャンヌ・ダルクが異端審問を受けたことが挙げられます。ジャンヌ・ダルクはここで裁判にかけられ、後に処刑されました。

ルイ14世の統治時代に、ヴェルサイユ宮殿が主要な王室の居所となり、パレ・ド・ラ・シテは徐々にその重要性を失いました。

コンシェルジェリの近くにある観光スポット

ノートルダム大聖堂: コンシェルジュリと同じシテ島に位置しているノートルダム大聖堂は、ゴシック様式の建築で知られ、パリで最も有名な観光スポットの一つです。

ポン・ヌフ(Pont Neuf):斬新な橋として「新しい橋」という意味だが、実際にはパリで最も古い石橋です。パリの歴史を表している古くて新しい橋を是非ご覧になって下さい。

サン=ルイ島: コンシェルジュリから橋を渡った先に広がるサン=ルイ島は、美しい建築と静かな雰囲気が魅力です。ショップやレストランが並び、歩いて探索するのも楽しいエリアです。

サントシャペル: 隣に位置するサントシャペルは、13世紀に建てられた美しい教会で、多彩なステンドグラスが特徴です。

ルーヴル美術館: コンシェルジュリから橋を渡って数分の距離にあるルーヴル美術館は、世界最大かつ最も有名な美術館の一つで、モナリザなど多くの名作が展示されています。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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