2024年夏のパリオリンピックのマラソンのコースの折り返しにヴェルサイユ宮殿が選ばれました。
ヴェルサイユ宮殿の歴史
ヴェルサイユ宮殿はフランスの歴史的な宮殿で、17世紀にフランス王国の王、ルイ14世(ルイ・キャトリック)によって建設されました。 フランス王ルイ14世は4歳で即位しましたが、実質的に政権を握るとともに、ヴェルサイユ宮殿は彼の壮大なプロジェクトの一環として建設が進められました。 1789年に勃発したフランス革命は、フランスの政治・社会体制に大きな変革をもたらしました。ヴェルサイユ宮殿も例外ではなく、宮殿は略奪され、貴族たちは追放されました。
ヴェルサイユ宮殿は、第一次世界大戦の終結を記念するために1919年に開催されたヴェルサイユ条約で有名です。 この条約は戦争の終結とドイツへの賠償を定めたもので、宮殿のホール・オブ・ミラーズで締結されました。
<豪華絢爛な鏡の間(ホール・オブ・ミラーズ)>
ヴェルサイユ宮殿の見学ポイント
宮殿内の魅力
ヴェルサイユ宮殿は、フランスのルイ14世の統治下で建設され、その壮麗なバロック様式の建築が特徴です。宮殿の豪華な外観、立派な玄関、そして内部の美しい装飾は、当時のフランスの王権の象徴であり、その威厳と贅沢さを示しています。
ヴェルサイユ宮殿は、フランスの歴史的な象徴の一つです。ルイ14世やその後のフランスの王族たちがここで生活し、統治しました。宮殿は多くの歴史的な出来事の舞台となり、フランスの王権の栄光と威厳を体現しています。
鏡の間は宮殿で最も有名で、美しい装飾や豪華な鏡が特徴です。ヴェルサイユ宮殿で最も重要な歴史的な出来事の舞台でもあります。 ルイ14世の寝室や王妃の寝室など、王室の個室があります。これらの部屋は贅沢な調度品や美しい装飾で彩られています。
フランス式庭園
ヴェルサイユ宮殿の庭園は、フランス式庭園の傑作として知られています。幾何学的に整然としたデザイン、美しい花壇、シンメトリーを保った植栽など、美的要素が豊富に詰まっています。
<フランス式庭園>
庭園は非常に広大であり、宮殿自体と同様に壮観です。敷地内には広大な芝生や噴水、池、彫像が配置され、見渡す限りの広がりを持っています。
この庭園は、フランスの庭園デザインや都市計画において重要な影響を与えました。その美しさとユニークなデザインは、後の庭園や公園の構築に影響を与え、世界中の庭園デザイナーや建築家に多大なインスピレーションを与えています。
このフランス式庭園の、幾何学的に整然とした最高傑作としてこの庭園があり、これに対局する庭園造りの方向性として自然な良さを目指したイギリス式庭園が提案された。
トリアノン宮殿
トリアノン宮殿は、ヴェルサイユ宮殿の庭園内にある小さな宮殿であり、ヴェルサイユの壮大な雰囲気とは異なる魅力を持っています。
この宮殿は、マリー・アントワネットが彼女の隠れ家として使用し、彼女の個人的な趣味や興味を追求する場所として有名です。
<質素な生活を好んだと言われるマリー・アントワネットですが、やはり我々とは基準のレベルが違うようです。>
トリアノン宮殿の庭園は、理知的だが冷たさを感じさせるフランス式庭園に対し、花壇や水辺の景色があり、その美しさが自然の中で静かな時間を過ごすことを楽しむための絶好の場所となっています。
ヴェルサイユ宮殿の見学で注意
ヴェルサイユ宮殿は観光名所であり、特に観光シーズン中は混雑することがあります。予約しておくことで、長い待ち時間を避けることができます。しかしハイシーズンになるとそれでも並ぶので、朝一番の訪問がお勧めです。 宮殿や庭園の開館時間を事前に確認しておくことが重要です。特に季節や祝日によって営業時間が変わることがあります。 宮殿内外を歩き回ることになるので、快適な服装と歩きやすい靴を選ぶと良いでしょう。特に庭園の散策や建物内の見学では、歩きやすさが重要です。
<混んで、>
<並んで、入場待ちの行列です。>
大きなバッグやリュックサックは宮殿内に持ち込むことができないことがあります。小さなバッグやハンドバッグを使用するか、サイズ制限を確認してから訪れるようにしましょう。 宮殿内の一部エリアでは写真撮影が制限されていることがあります。案内板やスタッフの指示に従い、許可されているエリアでのみ写真を撮影しましょう。
ヴェルサイユ宮殿は非常に人気のある観光地であり、観光シーズン中や週末には混雑が予想されます。混雑を避けるためには、早朝や平日に訪れると良いでしょう。開館時間前に到着することで、待ち時間を短縮できます。 ヴェルサイユ宮殿に入場して並んでいる列は、入場用の列だと思うので、チケットとかパリミュージアムパスを持っていればそちらに並び、チケット購入の必要があれば先にチケットオフィスに行って下さい。
パリ市内からヴェルサイユ宮殿への行き方は
パリ市内の中心部からRER、フランス国鉄SNCFを利用してヴェルサイユにアクセスできます。ただフランス国鉄の状況は日本のように安定している状況でなく、工事中で休んでいたり、ストライキもあるようで、最新の状況を確認してください。
RER C5線を利用してヴェルサイユへ
RERはゾーン制という運賃体系なので、ヴェルサイユはゾーン4に当たり、その乗車券を購入して乗車してください。 乗り越しという考え方がないので、駅についてから追加分を払うことはできず、不正乗車として追徴金(かなり高い)を取られるリスクがあるようです。
<Versailles Rive Gauche駅>
パリの主要な駅(セーヌ川の対岸にある「アンヴァリッド駅」や「ノートルダム・サン・ミッシェル駅」など)からRER C5線でVersailles Rive Gauche駅まで行きます。 Versailles Rive Gauche駅から宮殿まで歩いて約15分でいくことができます。
<Versailles Rive Gauche駅前の案内板>
RER線と、メトロの路線図が必要ですが、「アンヴァリッド駅」は、メトロの8番、13番が使え、「ノートルダム・サン・ミッシェル駅」はメトロの4番線が使えます。
以下2つの方法は、フランス国鉄(SNCF)を使用するので、メトロとか、RERとの連携(駅の場所が離れている、切符は別)が取れてなくて少し難しいと思います。
電車 サンラザール駅からフランス国鉄SNCF(L線)で行く方法
まずは起点となる「パリ・サンラザール(Paris Saint Lazare)駅」に徒歩や地下鉄でアクセスの上、フランス国鉄(SNCF)が運行する近郊地域用列車のL線に乗車します。
始発のサン・ラザール駅でなく途中のラ・デファンス駅からL線に乗車することもできます。ルーブル駅から乗車するラ・デファンス駅まではメトロ(M)の1番線で移動します。
「ヴェルサイユ・リヴ・ドワット(Versailles Rive Droite)駅」で下車。(乗車時間 約35~40分) L線の終点ヴェルサイユ・リヴ・ドワット駅で下車して、宮殿まで20分ほど歩きます。
電車 モンパルナス駅からフランス国鉄SNCF(N線)で行く方法
まずは起点となる「モンパルナス駅(Gare Montparnasse)」に徒歩や地下鉄でアクセスの上、フランス国鉄(SNCF)が運行する近郊地域用列車のN線に乗車します。 乗車する際は、行き先が「Mantes-La-Jolie」か「Versailles-Chantiers」になっているかを必ずご確認ください。
モンパルナス駅から、ヴェルサイユ宮殿の最寄り駅「ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles-Chantiers Station)」までは乗り換えなしで到着します。
「ヴェルサイユ・シャンティエ駅(Versailles-Chantiers Station)」に到着したら、約20分で「ヴェルサイ宮殿」の正門に辿り着けます。
十分に説明しきれないので以下のサイトが詳しいので参考にしてください。
好みに合った方法を選び、十分な事前準備を
パリ市内からの日帰りバスツアーもあるので、費用は掛かりますが、半日で回ることができ、時間を有効に使え、それの利用も一つの方法です。 バスツアーは便利ですが、海外旅行の醍醐味は非日常の体験なので、危険を冒してはいけないですが、できるだけ自力でメトロ、RERまたは、フランス国鉄を乗り継いで行ったことは記憶に残ると思います。
どの方法を選んでも、自分のスケジュールや好みに合った方法を選び、事前に交通手段やスケジュールを確認しておくと便利です。