ソルボンヌ大学本部（Université de la Sorbonne）への最適なメトロ駅は
Cluny – La Sorbonne（クリュニー・ラ・ソルボンヌ）駅：メトロ10号線
Saint-Michel（サン・ミシェル）駅：メトロ4号線およびRER B線
ソルボンヌ大学の誕生と発展の歴史
パリ大学は、ボローニャ大学やオックスブリッジ、サラマンカ大学、モンペリエ大学やトゥールーズ大学などと共に、12〜13世紀に設立されたヨーロッパ最古の部類に入る中世大学の一つで、その起源は1150年 – 1170年までさかのぼる。
ソルボンヌ大学（Université de la Sorbonne）は、1257年にロベール・ド・ソルボンによって創立されました。彼は当時のフランス王ルイ9世の宮廷司祭であり、学生のための無料の神学学校を設立することを目指しました。
ソルボンヌは中世におけるヨーロッパの主要な学問の中心地となり、特に神学、法学、医学、芸術の分野で優れた教育を提供しました。
19世紀になると、ナポレオンの教育改革により、ソルボンヌはパリ大学の一部として再編成されました。この時期、ソルボンヌは多くの新しい学部と研究施設を開設し、その規模と影響力を拡大しました。
1968年の学生運動と社会改革の波により、パリ大学は13の独立した大学に分割され、ソルボンヌの名前は主にパリ第1大学（Panthéon-Sorbonne）、パリ第3大学（Sorbonne Nouvelle）、パリ第4大学（Paris-Sorbonne）に引き継がれました。
2018年には、パリ第4大学とパリ第6大学（Pierre and Marie Curie University）が統合され、新たな4か所目の「ソルボンヌ大学」が設立されました。
世界的に優れている領域
ソルボンヌ大学は、特に人文科学と社会科学の分野で世界的に高い評価を受けています。
文学、歴史、哲学、言語学、法学、政治学、経済学など、多岐にわたる学問領域で優れた研究成果を上げています。
また、理工学、特に物理学、化学、生物学、環境科学の分野でも国際的に認められた研究が行われています。
これらの領域における卓越した教育と研究が、ソルボンヌ大学の世界的な名声を築いています。
有名な卒業生とその業績
ソルボンヌ大学の卒業生には、多くの著名な学者、作家、政治家が含まれます。例えば、哲学者ルネ・デカルト（René Descartes）は、彼の「方法序説」と「我思う、故に我あり」という名言で知られています。
物理学者ピエール・キュリーとマリー・キュリー夫妻は、放射線研究の先駆者としてノーベル賞を受賞しました。
作家のマルセル・プルースト（Marcel Proust）は、彼の作品「失われた時を求めて」で文学史に名を刻みました。
また、政治家では、元フランス大統領ジャック・シラク（Jacques Chirac）もソルボンヌ大学の卒業生です。
ソルボンヌ大学のキャンパスの場所
ソルボンヌ大学の主要なキャンパスは、パリ市内の歴史的なカルチェ・ラタン（Quartier Latin）に位置しています。
この地域は、中世以来の学術と文化の中心地として知られ、多くの大学、図書館、書店が集まっています。
ソルボンヌの本館は、サン・ジャック通り（Rue Saint-Jacques）とソルボンヌ通り（Rue de la Sorbonne）の交差点にあり、美しい建築と歴史的な雰囲気が魅力です。
また、大学の一部の学部や研究施設は、パリ市内および近郊の他のキャンパスにも点在しています。
ソルボンヌ大学（本部）そばの観光スポット
・ パンテオン（Panthéon）：偉大なフランス人が埋葬されている歴史的な建物で、ソルボンヌ大学から徒歩圏内にあります。
・リュクサンブール公園（Jardin du Luxembourg）：美しい庭園とリュクサンブール宮殿があり、散策やリラックスに最適です。
・ノートルダム大聖堂（Cathédrale Notre-Dame de Paris）：ゴシック建築の傑作で、セーヌ川を渡って少し歩いたところにあります。
・サン・テティエンヌ・デュモン教会: パンテオンに隣接するゴシック様式の教会で、美しいステンドグラスや特徴的な建築が魅力です。
・クリュニー中世美術館（Musée de Cluny – Musée National du Moyen Âge）：中世の芸術品を展示している博物館で、クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅の近くにあります。
・サン・ミシェル広場（Place Saint-Michel）：カフェや書店が並ぶ活気ある広場で、セーヌ川の近くにあります。
・サン・ジェルマン・デ・プレ（Saint-Germain-des-Prés）：歴史的な地区で、多くのカフェやギャラリーがあります。
