アンヴァリッド(Les Invalides)の最寄りのメトロ駅は「Invalides」駅です。これはメトロ8号線およびメトロ13号線、さらにRER C線に位置しています。この駅からアンヴァリッドまでは徒歩ですぐアクセスできます。
アンバリッドの歴史
パリオリンピックのマラソンのゴールがこのアンバリッドです。
傷病軍人たちのための施設
アンバリッドは、主に軍事と軍人に関連する歴史的な建造物です。正確な名称は「レ・インヴァリッド」で、その名前は「傷病軍人たちのための施設」という意味です。
アンバリッドは、ルイ14世の治世下で、1670年から1676年にかけて建設されました。建物は、軍人や戦争で負傷した者、老齢の退役軍人など、軍に奉仕した者たちのための施設として設計されました。この施設では、傷病を負った兵士たちに対して住居、食事、医療などが提供されました。
<ドーム教会>
また、ドーム教会と呼ばれる特徴的な金色のドームがあります。この教会は、ルイ14世の命令で設計され、軍人のための墓地として使用されました。 このドーム教会にはナポレオンの治世下に,西洋式軍事建築で名高いヴォーバンやテュレンヌ将軍の墓が置かれ、軍事霊廟となっていました。
ナポレオンのお墓
1840年、セント・ヘレナ島で亡くなったナポレオンの遺骸は、このアンヴァリッドのドーム教会に置かれ、壮大なお墓が作られました。
その後もアンバリッドは歴史的な出来事や軍事的な重要性に関連する様々な役割を果たしてきました。施設自体は今もなお、フランスの軍事博物館や関連する施設として利用されています。
アンバリッド見学のポイント
金色のドーム教会
金色のドーム教会はアンバリッドのシンボル的存在で、ドーム内にはナポレオンの墓があります。ナポレオンの壮大な墓は、特に歴史や軍事に興味を持つ人々にとって感動的な場所です。
軍事博物館
アンバリッドにはフランスの軍事博物館があり、数多くの武器、軍服、戦争の記念品などが展示されています。ここではフランスの軍事史や武器技術の進化に関する展示が行われています。 もともと軍人のための施設として建設されました。そのため、兵舎や礼拝堂も見学でき、施設の歴史や機能について理解を深めることができます。
また周辺には美しい庭園が広がっています。これらの庭園では、散歩を楽しむことができます。特に、建物の外観や庭園の景観を楽しむことができます。
アンヴァリッドは夜景も美しい
アンヴァリッドを夜景の美しい観光ポイント10に選びました。ぜひ美しい夜景をご覧になって下さい。
ナポレオンの墓
墓設置の経過
ナポレオン・ボナパルトは1821年に幽閉先のセント・ヘレナ島で亡くなったが、そのまま留め置かれました。 1840年になってやっと遺骸がフランスに返還されされました。 国民王ルイ=フィリップ の命令によってナポレオンの遺体はセント・ヘレナ島よりパリへとやって来ます。
<ヴォーバンの墓>
もともとこのドーム教会にはナポレオンの治世下に軍事施設建築で高名だった、ヴォーバンやテュレンヌ将軍の墓が置かれ、軍事霊廟となっていました。
そして、ナポレオン自身もこのドームの下に眠ることとなったのです。 ヴィスコンティ によるナポレオンを称える埋葬施設がドーム内に完成した1861年に、ナポレオンの遺体は5層になった棺の中に納められ、金色のドームの真下に安置されました。
墓と周りの様子
周りにはナポレオンの親族の墓もあり、また高名な軍事関係者たちも葬られています。
ナポレオンの「わたしの愛したフランス国民に囲まれ、セーヌ川のほとりで眠りたい」という言葉の通り、今もこの場所で安らかに眠っています。
<この円形の地下にナポレオンの棺がある>
<上から棺を見た状態>
円を描いて棺を囲む床の大理石のモザイク装飾は、ローリエのモチーフとともに、ナポレオンが勝利した戦いの名を刻んでいます。 また墓を囲む回廊には、民法典をはじめとしたナポレオンの残した功績を称えるレリーフ彫刻の装飾が施されています。
<棺の周りを女神が取り囲んでいます>
アンバリッドの見学体験記
アンバリッドの見学予定が午後5時の予定であったが、その前に訪問したロダン美術館が作品が多く、予定時間を30分以上オーバーしてしまった。 そのためアンバリッドに到着した時は、5時半を過ぎていたので、入場させてくれないかなと思った。しかし入場させてくれたので、駆け足で見学した。 それなのに10分前で「終了」(本当は、そう言っているか分からないですが)と係員が来て退出させられたので、十分見学できなかった。 このドーム教会の管理人はフランスの公務員なのかな。見学者を退出させて、5分前に鍵をかけて、鍵を持って事務所の方に行ったから、6時ちょうどに仕事終了で退勤かと思った。(季節によっては終了時間は午後5時だったと思います。)
<扉は閉じられた。>
アンバリッドの近くにある観光スポット
ロダン美術館: アンバリッドから歩いて行ける距離に、有名な彫刻家オーギュスト・ロダンの作品が展示されているロダン美術館があります。
エッフェル塔: アンバリッドから地下鉄や歩いてもアクセス可能で、パリを象徴するエッフェル塔は必見の観光スポットです。
オルセー美術館: アンバリッドから地下鉄やバスでアクセスできるオルセー美術館では、印象派やポスト印象派の作品が展示されています。
アレクサンドル3世橋:橋はアンヴァリッド広場とグラン・パレ、プティ・パレの間を結ぶように建設された。