【カルナヴァレ博物館】を見た人が分かる、パリの文化と歴史の変遷

カルヴァナレ美術館 市内

カルナヴァレ博物館へアクセスする最寄りのメトロ駅はサン・ポール駅 (Saint-Paul)でメトロ1号線に位置し、カルナヴァレ博物館まで徒歩で数分の距離にあります。

歴史と名前の由来

カルナヴァレ博物館は、パリ市の歴史に特化した博物館で、フランスの文化遺産を豊かに紹介しています。1880年に開館したこの博物館は、パリ市の歴史を保存し、展示するために設立されました。
マレ地区にある瀟洒な館、カルナヴァレ館。その起源は16世紀に遡ります。
パリ市議会議長、ジャック・デ・リニュリの邸宅として1548年に建造されたこの館は、17世紀半ばには、ブロア城を設計したことで有名な建築家フランソワ・マンサールによって近代的に改装されtた。

美術館としての歴史は19世紀半ばに始まります。
第二帝政下、パリ改造計画によって、古いパリが破壊され消え去ろうとしているとき、パリの歴史を伝えるミュゼが必要だという考えが浮上しました。
1866年、セーヌ県知事オスマン男爵の発意の下、パリ市はカルナヴァレ館を買い上げ、歴史博物館に改装しました。

1880年に開館したこの博物館は、パリ市の歴史を保存し、展示するために設立されました。
その後、何度も拡張され、1989年には隣接するル・ペルティエ・ド・サン・ファルゴー館も統合し現在に至ります。
カルナヴァレ美術館のコレクションは、遺跡、かつてのパリの眺望、古い建築物の模型や装飾、パリに暮らした有名人の肖像画などと多岐にわたり、先史時代から今日までのパリ市の歴史的発展を伝えています。


入り口を抜けると、かつてパリの町並みを飾っていた楽しげな看板が目をひきます。

建物の特徴

カルナヴァレ博物館は、美しいルネサンス様式の建築物で、特にそのファサードと中庭が見どころです。建物自体がパリの歴史の一部であり、その中庭や庭園も訪れる価値があります。

また、博物館の内装は、17世紀から20世紀までのパリの生活を反映した家具や装飾品で彩られています。特に、バロックやロココ様式の部屋は、当時の豪華な生活様式を感じさせます。
ルイ16世紀様式の貴族邸宅の内装を移築した「ルイ16世の青のサロン」は、ヴェルサイユ宮殿にも負けない魅力があります。

現在の主な催し物

カルナヴァレ博物館では、パリの歴史に関連する多様な展示が行われています。常設展では、古代から現代に至るまでのパリの歴史を幅広くカバーしています。
例えば、フランス革命、ナポレオン時代、ベル・エポック時代など、さまざまな時代のパリをテーマにした展示があります。

また、特別展やテーマ展も定期的に開催されており、これらの展示は歴史的な出来事や文化的なトピックに焦点を当てています。
現在では、パリの街並みの変遷や、著名なパリ市民の生活を紹介する展示が人気です。

 近くの観光スポット

ピカソ美術館(Musée Picasso):ピカソの作品を多数展示している美術館。彼のアトリエや住居として使われた建物を利用しています。

パリ市庁舎 ( Hôtel de Ville de Paris) は、パリのマレ地区にある建物で、パリの地方行政機関がその中に入っている。

ヴォージュ広場 (Place des Vosges):17世紀初頭に建設されたこの広場は、パリで最も古い計画都市広場の一つで、美しいアーケードと対称的な建物が特徴です。歴史的な雰囲気を楽しむことができます。

バスティーユ広場 (Place de la Bastille):フランス革命の象徴として知られるこの広場には、かつてのバスティーユ牢獄がありました。現在では、オペラ・バスティーユなどがあり、文化的なイベントが頻繁に開催されています。

マレ地区 (Le Marais):歴史的な建物や美術館、ブティック、カフェが立ち並ぶこのエリアは、散策に最適です。ユダヤ人街としての歴史もあり、様々な文化が融合した魅力的な場所です。

終わりに

カルナヴァレ博物館は、パリの豊かな歴史と文化を体験できる素晴らしい場所です。ルネサンス様式の美しい建物、充実した展示、そして周辺の魅力的な観光スポットが訪れる価値を一層高めています。
パリの過去と現在を繋ぐこの博物館で、フランスの歴史を深く感じてみてください。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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