パリ2024オリンピックのマラソンのルートが公開
パリ2024オリンピックのマラソンコース公開 歴史的建造物を巡る (olympics.com)
パリ市庁舎で10月5日(水)に開催されたイベントで、パリ2024オリンピックのマラソンのルートが公開された。 このイベントには、パリのアンヌ・イダルゴ市長、パリ2024組織委員会トニー・エスタンゲ会長、元マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフさんが出席した。
<パリ市庁舎…スタート>
2024/06/18 建物を追加しました
パリオリンピックのマラソンコースは、フランスの首都パリやその周辺を代表する多くの建造物を巡る42.195kmとなっており、パリ市庁舎をスタートし、ナポレオンが眠るアンヴァリッドがゴールとなる。 選手たちは、ブルス・ドゥ・コメス、パレ・ブロンニャール、オペラ座、ヴァンドーム広場、チュイルリー公園、ルーヴル美術館、コンコルド広場、アレクサンドル3世橋、グラン・パレ、パレ・ドゥ・トーキョ、シャイヨ宮、トロカデロ庭園、ラジオフランス、セーヴル陶磁器美術館、ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔、ロダン美術館、などを通過してゴールのアンヴァリッドを目指すことになる。
今回、このマラソンコースを取り込んだ、【パリマラソンコースを歩こう】という6泊7日の観光プランを提案しましたので、よろしかったらご覧になってください。
<アンバリッド…ゴール>
コース上の多くの場所はオリンピック会場となっており、コンコルド広場ではBMXフリースタイル、ブレイキン、スケートボード、バスケットボール3×3、 ヴェルサイユ宮殿では近代五種と馬術、アンヴァリッドではアーチェリー、エッフェル塔の下ではビーチバレーが行われる。
観客は沿道でレースを無料観戦できるほか、およそ7,000人が24ユーロのチケットを購入でき、ゴール近くに設けられたスタンドでゴールの瞬間を見届けることができる。
パリ市庁舎(スタート)
パリ市庁舎は、16世紀初頭に建設されました。1871年に起こったパリ・コミューンの際、市庁舎は焼失しましたが、その後再建されました。 再建された建物は、ネオルネサンス様式で設計され,そのファサードは豪華で装飾的であり、特に注意を引きます。 パリ市庁舎は、その美しい建築と歴史的な重要性から、パリを訪れる観光客にとって必見の場所の一つです。
主な通過点
ブルス・ドゥ・コメルス
パリの新しい現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」が、2021年5月に開館した。安藤忠雄が手がけた文化遺産と現代美術が融合する空間である。
その中で、現代アートコレクターのフランソワ・ピノーが世界から蒐集した1960年以降に制作された多様な作品に出会える。
パレ・ブロンニャール
元のパリ証券取引所、現在は会議室などに使用。
ナポレオンにより委託された商業の殿堂。建築家アレクサンドル・ブロンニャールによりデザインされ、パレ・ブロンニャールの名前で知られる。
かつてはここで売り買いがされていたが、現在、証券所の機能は欧州各国の証券市場の統合体であるユーロネクストに移っている。内部は展示会などに使われているが、一般観光の見学は不可。
コリント式 / パンテオン神殿のギリシャ様式の建築。
オペラ座
パリ・オペラ座の起源は、ルイ14世の治世下にさかのぼります。1669年、イタリアの舞台監督ジャン=バティスト・リュリが宮廷バレエ団とともに、パリにおける歌劇の発展に寄与しました。 その最初の建物は、1671年に完成しました。これはパリのリシュリュー枢機卿広場に位置していました。
ナポレオン3世の発案で、新しい建物はシャルル・ガルニエによってデザインされ、1875年に完成しました。 ガルニエ宮は、パリ・オペラ座が現在も使用しているメインの歌劇場建物です。これは美しい装飾や彫刻で知られ、パリのランドマークとなっています。
ヴァンドーム広場
ヴァンドーム広場は、ルイ14世の治世下で建設されました。 ナポレオン・ボナパルトのオーストリアのヴァンドーム公国での勝利に因んで、1806年に現在の名前に変更されました。 ヴァンドーム広場周辺には、高級ブティックや宝飾店が集まっています。特に、有名な宝飾ブランドや高級時計メーカーの店舗が多くあり、ショッピング愛好家にとって魅力的な場所です。
チュイルリー庭園
チュイルリー庭園は、ルーヴル宮殿の東側にある元王室の庭園として、1564年に建設されました。 美しい景観と整然とした造園が特徴です。広大な敷地には花壇や池、彫像が配置され、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。 チュイルリー庭園では、さまざまなイベントや催し物が定期的に開催されます。音楽イベントや芸術展、季節ごとの催し物などがあり、訪れる人々に楽しい体験を提供します。
ルーヴル美術館
ルーヴル美術館は膨大な作品を保持し、またそれのほんの一部を展示しているが、それでも膨大な量です。 美術館自体は、古代の城砦から発展し、宮殿として使用されていたルーヴル城を中心に展開しています。 作品は世界中の美術品を対象とし、また広範な時代をカバーしており、古代から19世紀の美術までの作品を展示しています。
コンコルド広場
コンコルド広場は、18世紀に造られ、栄光の時代、過酷な革命の時代、そして今パリのシンボルとして存在している。広場は当初、フランス国王ルイ15世の時代に始まり、その後、ルイ16世の治世で完成しました。 最初は「ルイ15世広場」と命名され、フランス革命期に「革命広場」と呼ばれ、現在は調和を表す「コンコルド広場」と呼ばれている。 コンコルド広場の中央には、エジプトのルクソール神殿から持ち込まれたオベリスクがそびえています。
アレクサンドル3世橋
アレクサンドル3世橋の建設は、1892年にフランスとロシアの同盟を記念して決定されました。
1900年のパリ万国博覧会に向けて完成し、その豪華さと技術的な精巧さで世界中の注目を集めました。
アレクサンドル3世橋は、その美しさとデザインの一貫性で際立っています。
橋の全体が、エッフェル塔やグランパレ、プティパレといったパリの他の象徴的な建築物と調和するよう設計されています。
グラン・パレ
グラン・パレは、1900年のパリ万国博覧会の一環として建設されました。この博覧会は、フランスの産業や文化の繁栄を世界に示すために開催され、グラン・パレはその中心的な建造物の一つとして建てられました。 様々な美術展示が開催される場所として知られています。特に、絵画や彫刻、写真などの展示が行われ、世界中から多くの観客が訪れます。 グラン・パレは、その美しい建築と豊富な文化的活動によって、パリを訪れる観光客にとって必見の場所の一つです。
パレ・ドゥ・トーキョ
セーヌ川に面した建物全体もパレ・ド・トーキョと呼ばれる。市が所有する東翼にはパリ市立近代美術館(1961年開館)が入居し、
現代美術の展覧会を企画するギャラリー「パレ・ド・トーキョー / 現代創造サイト」は国が所有する西翼に入居する。
シャイヨ宮
シャイヨ宮は1937年に建てられ、新古典主義建築の様式で、旧トロカデロ宮と同じく、湾曲した双翼の形をしている。この双翼は旧宮殿の基礎の上に建てられている。しかし旧宮殿と違い中央部が無く、両翼は離れている。
もともとはトロカデロ宮殿とセットのトロカデロ庭園であったのが、別々のシャイヨ宮とトラカデロ庭園になったということのようです。
トロカデロ庭園
トロカデロ庭園は、パリ16区に位置する公園であり、エッフェル塔の向かい側に広がる美しい庭園で、シャイヨー宮の前の庭園です。 この庭園は、美しい造園や彫刻で知られています。様々な植物や花々が配置され、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。 庭園内には、美しい噴水やプールがあります。特に中央に位置する噴水は、エッフェル塔との絶妙なバランスを保ちながら、庭園の雰囲気を豊かにします。
<エッフェル塔から撮影、セーヌ川、トロカデロ庭園、シャイヨ宮、ずっと彼方にラ・デファンスの高層ビル群>
ラジオフランス
ラジオ・フランス(Radio France)はパリ16区に本部を置くフランスの公共ラジオ放送局。日本国内のニュースで伝えられるフランス公共ラジオとは、この放送局のことである。
ラ・セーヌ・ミュジカル
ラ・セーヌ・ミュージカル劇場は、2017年4月に開館。フランスそして欧州でも独創的な複合施設で、パリ西部の島に位置する。一か所にコンサートホール、展覧会スペース、遊歩道、レストラン、芸術や文化に関連するショップが集まる場所だ。
ラ・セーヌ・ミュージカル劇場は、水の反射を活かすように設計された。またオーディトリアムの木製構造体は、セーヌ河の上を浮遊しているように見える。
1 000 m²以上の太陽光パネルが形作る巨大な屋根が網状の木製構造体の周囲を回転し、太陽の動きを追う。
セーヴル陶磁器美術館
セーヴル焼きといえばフランスを代表する磁器。
パリ郊外のセーヴルに国立製造所があります。同じ敷地内にあるのがセーヴル陶磁器美術館。
製造所の付属施設ではなく、世界各地から古今の陶磁器を集めた総合的な博物館です。
折り返し点、ベルサイユ宮殿
さて、ここから勝負の後半、さすがにパリの観光名所も目に入らない 。
ヴェルサイユ宮殿はフランスの歴史的な宮殿で、17世紀にフランス王国の王、ルイ14世(ルイ・キャトリック)によって建設されました。 フランス王ルイ14世は4歳で即位しましたが、実質的に政権を握るとともに、ヴェルサイユ宮殿は彼の壮大なプロジェクトの一環として建設が進められました。 1789年に勃発したフランス革命は、フランスの政治・社会体制に大きな変革をもたらしました。ヴェルサイユ宮殿も例外ではなく、宮殿は略奪され、貴族たちは追放されました。
ヴェルサイユ宮殿は、第一次世界大戦の終結を記念するために1919年に開催されたヴェルサイユ条約で有名です。 この条約は戦争の終結とドイツへの賠償を定めたもので、宮殿のホール・オブ・ミラーズで締結されました。
エッフェル塔
エッフェル塔は1889年に開催されたパリ万国博覧会(World’s Fair)の入場口として建設されました。 博覧会は7ヶ月間にわたり開催され、エッフェル塔はその象徴として注目を浴びました。 当初は一部の芸術家や文学者からは批判が寄せられましたが、その後一般の人々には徐々に受け入れられた。 エッフェル塔は現在でもパリのランドマークとしてその存在感を保ち、世界中からの観光客や訪れる人々に愛されています。
ロダン美術館
ロダン美術館の建物自体は、1908年から亡くなるまでの約10年間、ロダンがアトリエとして使い、そして暮らした「ビロン館」 である。
1911年にフランス政府がビロン館を買い取ることとなった時に、この館を気に入っていたロダンが、自己の作品及びコレクションを国家に寄付するので、美術館として残して欲しいと提案した。ロダンの死後の1919年に開館した。
美術館には、ロダンの代表作である「考える人」や「接吻」など、彼の重要な彫刻作品が展示されています。
美術館は美しい庭園に囲まれており、屋外にも多くの彫刻が配置されています。訪れると、ロダンの芸術に触れ、その作品に囲まれた環境を楽しむことができます。
アンヴァリッド(ゴール)
アンバリッドは、主に軍事と軍人に関連する歴史的な建造物です。正確な名称は「レ・インヴァリッド」で、その名前は「傷病軍人たちのための施設」という意味です。 これはルイ14世の治世下で、1670年から1676年にかけて建設されました。建物は、軍人や戦争で負傷した者、老齢の退役軍人など、軍に奉仕した者たちのための施設として建設されました。
また、ドーム教会と呼ばれる特徴的な金色のドームがあります。この教会は、ルイ14世の命令で設計され、軍人のための墓地として使用されました。 この教会内のドーム内にはナポレオンの墓があります。ナポレオンの壮大な墓は、特に歴史や軍事に興味を持つ人々にとって感動的な場所です。 パリオリンピックのマラソンも、ここで世界中に対し感動的なゴールシーンを届けてくれることでしょう。
今回、このマラソンコースを取り込んだ、【パリマラソンコースを歩こう】という6泊7日のパリ観光プランを提案しましたので、よろしかったらご覧になってください。