【パリの公園、広場たち】市民に、そして観光スポットを巡る観光客にも憩いを与える公園たち

公園広場

コンコルド広場

「栄光」の時代から、「悲惨」を乗り越えて、そして現在は「調和」に至っている。

パリ2024オリンピックのマラソンコースの通過地点の一つとして、コンコルド広場が選ばれた。

「ルイ15世広場」

コンコルド広場は、18世紀に設計され、造成されました。広場は当初、フランス国王ルイ15世の時代に始まり、その後、ルイ16世の治世で完成しました。
広大な開放的なスペースで、その中央にはエジプトのオベリスクが置かれています。
最初はフランス王ルイ15世の名前に因んで「ルイ15世広場」と呼ばれていました。

「革命広場」または「ギロチン広場」

広場はフランス革命の舞台ともなり、多くの歴史的な事件が起こりました。
当初「ルイ15世広場」と呼ばれていたが、革命中に改名され、「革命広場」または「ギロチン広場」とも呼ばれました。
ここで千人以上の処刑が行われ、その中にはルイ16世やマリー・アントワネットも含まれています。この広場はそういう革命の悲しい歴史を見つめていました。

「コンコルド広場」

フランス革命の終結後、広場は再び改名され、調和を意味する言葉、コンコルドから取って、「コンコルド広場」になりました。
19世紀には再び美しい広場として整備され、エジプトのオベリスクの周りには美しい噴水が設置されました。
広場は歴史的な建築や美術品で飾られ、パリのランドマークの一部となりました。

コンコルド広場の見どころ

シャンゼリゼ大通りの東端

コンコルド広場はシャンゼリゼ通りの東端に位置しており、この有名な大通りに続いています。シャンゼリゼ通りは高級ブティック、カフェ、シアターが軒を連ね、ショッピングや散策が楽しめます。

オベリスク

コンコルド広場の中央には、エジプトのルクソール神殿から持ち込まれたオベリスクがそびえています。
このオベリスクは紀元前13世紀に建てられて、エジプトのルクソールに位置していましたが、フランスのエジプト遠征隊が、友好的に持ち帰りました。

海の噴水と川の噴水

オベリスクの周りには、大理石で装飾された2つの大きな噴水があります。これらの噴水は「海の噴水」と「川の噴水」と呼ばれ、美しい彫刻や装飾が施されており、広場を彩っています。

チュイルリー公園

チュイルリー公園はパリ最古の公園と言われている。

パリ2024オリンピックのマラソンコースの通過地点の一つとして、チュイルリー公園が選ばれた。

チュイルリー公園の歴史

その起源は、パリのルネサンスの最初の王室庭園として、カトリーヌ・ド・メディシスが新しいチュイルリー宮殿の西側に1564年に作らせたチュイルリー公園です。
そして時は流れ、1664年に庭はヴェルサイユ宮殿の庭を設計したことで知られるアンドレ・ル・ノートルによって古典的なフランス式庭園スタイルで作り直された。
つまりチュイルリー公園を広大で優雅な、左右対称の典型的なフランス式庭園に変身させました。

チェイルリー公園の特徴とその魅力

チェイルリー公園は、美しい庭園や花壇、草木、池など、豊かな自然の中に位置しています。四季折々の花々や樹木の色彩が、訪れる人々を魅了します。


公園内には、歴史的な建造物や彫像が点在しています。これらの建造物や彫像は、フランスの歴史や文化を象徴しており、訪れる人々に感動を与えます。
とりわけ、古代と現代の彫刻に重点が置かれ、類稀な野外美術館となっているのも見逃せません。

公園内の2つの美術館

チュイルリー公園は園内に美術館が2つあることでも知られています。
1つ目はオランジュリー美術館。作者のモネがが望んだのは最後の作品「睡蓮」で自然の光で部屋全体を飾る美術館でした。


2つ目はジュ・ド・ポーム国立現代美術館ギャラリーで、近現代美術と映像芸術の展示を行っている。
またチュイルリー公園は、フランスの世界遺産「パリのセーヌ河岸」に含まれています。

夏限定の移動遊園地(子供たちにとって忘れられない夏の夢)

6月から8月の期間、チュイルリー公園に移動遊園地がやってきます。この巨大な縁日は、フランス人のノスタルジーを体験するのに最適の場所です。
園内では観覧車やメリーゴーラウンド、回転ブランコ、各種アトラクション、露天などがひしめき、原色のおとぎ話のような世界がパリの中心に現れます。
日本の夏祭りのような雰囲気で、多くのパリ市民が夏の夜を純粋に楽しむために訪れ、夏の思い出を繋いでいきます。

リュクサンブール公園

王妃の公園から、現在は解放されて、市民の憩いの場に

リュクサンブール公園の歴史

リュクサンブール公園は、パリの6区に位置する広大な公園であり、その歴史は古く、興味深いものです。
公園の歴史は、17世紀初頭に遡ります。当時、この地にはモンパルナス修道院がありましたが、その跡地にリュクサンブール宮殿が建設されました。
宮殿はアンリ4世の后マリー・ド・メディシスのために建てられたリュクサンブール宮殿の庭園でした。
リュクサンブール宮殿は現在フランス上院(元老院)の所有となっています。

リュクサンブール公園の特徴や素晴らしい点

・リュクサンブール公園は、美しい庭園と歴史的建造物で知られています。公園内にはリュクサンブール宮殿があり、その建物自体が見どころの一つです。
・公園内には季節ごとに変化する美しい植物や花が豊富に植えられています。バラ園や季節の花壇など、植物愛好家や花好きな人々にとって楽しいスポットです。
・公園内にはモデルボートの池があり、子供たちが自分のボートを遊ばせることができます。この池は公園内で人気のあるアトラクションの一つで、家族連れにとって楽しい場所です。


・公園内にはいくつかの噴水や彫像があり、その美しさや芸術性が公園の雰囲気をさらに豊かにします。これらの噴水や彫像は、公園内を散策する際に訪れる価値があります。

トロカデロ庭園

エッフェル塔を見ても素晴らしい庭園、エッフェル塔から見ても素晴らしい庭園

パリ2024オリンピックのマラソンコースの通過地点の一つとして、トロカデロ庭園が選ばれた。

トロカデロ庭園の歴史

トロカデロ庭園は、フランスのパリにある庭園で、エッフェル塔の向かい側に位置しています。その歴史は古く、元々はトロカデロ宮殿が建っていた場所です。トロカデロ宮殿は、19世紀の万国博覧会のために建てられました。

1867年に開催されたパリ万国博覧会の際、トロカデロ宮殿が建設され、その後も何度か改装や再建が行われました。1889年には、エッフェル塔が万国博覧会の一環としてトロカデロ庭園のセーヌ川をはさんだ向かい側に建てられました。

<こちら側から、シャイヨ宮、トロカデロ庭園、エッフェル塔>

しかし、トロカデロ宮殿は1937年に解体され、その跡地に現在のトロカデロ庭園が整備されました。トロカデロ庭園は美しい庭園と噴水で知られており、観光客や地元の人々に愛されています。

トロカデロ庭園の特徴と見どころ

・ トロカデロ庭園はエッフェル塔の向かい側に位置しており、庭園からのエッフェル塔の眺めは美しいです。特に夜にはライトアップされたエッフェル塔が幻想的な雰囲気を醸し出します。
逆にエッフェル塔から庭園の眺めも、シャイヨ宮を含めてとても美しいです。


・ トロカデロ庭園には美しい噴水や花壇、彫像などが配置されています。特に中央にある大きな噴水は迫力があり、庭園全体の雰囲気を引き立てています。

トロカデロ庭園とシャイヨ宮殿の関係

1867年に開催されたパリ万国博覧会の際、トロカデロ宮殿が建設され、その庭園としてトロカデロ庭園があり、その後も何度か改装や再建が行われました。
しかし、トロカデロ宮殿は1937年に解体され、その跡地に現在のトロカデロ庭園が整備されました。

シャイヨ宮は1937年に建てられ、新古典主義建築の様式で、旧トロカデロ宮と同じく、湾曲した双翼の形をしている。
もともとはトロカデロ宮殿とセットのトロカデロ庭園であったのが、今は別々のシャイヨ宮とトラカデロ庭園になったということのようです。

ヴァンドーム広場

ヴァンドーム広場はパリの中心部に位置し、いつも変わらずエレガントな雰囲気を漂わせている。

高級ブティックやファッションブランドの本店が軒を連ねる、ショッピングの中心地に変身。

パリ2024オリンピックのマラソンコースの通過地点の一つとして、ヴァンドーム広場が選ばれた。

ヴァンドーム広場の歴史

・「ルイ15世広場」として知られていました。17世紀後半から18世紀初頭にかけて、この広場は宮廷の余暇を楽しむための場所として利用されました。

・フランス革命の時代になると、王政期の名残である「ルイ15世広場」から「パリヴァンドーム広場」へと改称されました。

・19世紀に入ると、パリヴァンドーム広場は再び文化的な中心地として輝きを取り戻しました。
・パリの文化と歴史の中心地の一つとして存続し、ブランド店が軒を並べ、今日では観光客や地元の人々が集まる場所として人気を集めています。

記念柱の上の銅像

記念柱の上の銅像についても歴史の流れで以下のような変遷があった。( )内は実施者
ナポレオン1世(ナポレオン1世)→ちび伍長姿のナポレオン(ルイ・フィリップ王)→古典的で堂々としたナポレオン像(ナポレオン3世)

ヴァンドーム広場の特筆すべき点や特徴

・ 広場の周囲には、多くの歴史的建造物が立ち並んでいます。特に有名なのは、ルーヴル美術館やパレ・ロワイヤルです。

・ヴァンドーム広場の南側には、世界的に有名なパリ・オペラ座があります。この歴史的な劇場は、19世紀に建設され、その美しい外観と壮麗な内装で知られています。

・パリヴァンドーム広場周辺地域は、高級ブティックやファッションブランドの本店が軒を連ねる、ショッピングの中心地でもあります。ファッション愛好家やショッピング好きの観光客にとって、このエリアは魅力的な場所です。

広場界隈の有名な居住者

ヴァンドーム広場は多くの作家や芸術家にとってもなじみの場所です。ポーランドの作曲家フレデリク・ショパンと作家ジョルジュ・サンドはヴァンドーム広場に住んでいました

広場界隈のブランド店

ヴァンドーム広場界隈には、ジュエリー&時計のブランド、例えばカルティエ本店のほかピアジェ、ダンヒル、ティファニー、ブルガリ、ジュエリー中心のメゾン・ルイ・ヴィトン・ヴァンドームが店舗を構える。

広場にある高級ホテル リッツ

・有名ホテルがそろっていますが、特に有名なのはセザール・リッツがオープンしたオテル・リッツです。貴族の邸宅であったグラモン館を利用したこの5つ星高級ホテルにはアメリカの作家スコット・フィッツジェラルドと妻ゼルダがしばらくの間滞在し、
フランスのデザイナー ココ・シャネルはこのホテルに住んでいたことがありました。

ラ・ヴィレット公園

公募によってできた、近未来的なパリ最大の面積(55ヘクタール)を誇る公園

ラ・ヴィレット公園誕生の経過

ミッテラン大統領時代の建設プロジェクトとして再開発された55ヘクタールもある広いラ・ヴィレット公園は、元々屠殺場があった場所。

ラ・ヴィレット公園のアイディアは1983年に国際コンペが開催され、470案の中から選ばれました。当選したのは1944年生まれのスイス人建築家ベルナール・チュミの、ユニークな案でした。
彼は空間内で起こる偶然性や利便性、社会性といった文化的背景や条件を図式化し、それを直接建築形態に投影することによって公園をデザインしました。

ラ・ヴィレット公園の実際

下町の雰囲気あふれるサン・マルタン運河を歩いて行くと、貯水場にぶつかり、さらにそこを北上すると、見晴らしのいい公園が見えてきます。
赤いオブジェが地面に置かれ、空が広い。アパルトマンばかりのパリ路地から解放されて、なんとなく近未来の世界に入り込んだような感覚になります。
パリ最大の公園(55ヘクタール)で、園内にはラ・ヴィレット科学産業博物館、音楽の専門施設シテ・ドゥ・ラ・ミュージック、多目的ホールであるグランド・アール、コンサートホールであるゼニット、きれいに整備された水辺と芝生などがあり子どもから大人まで楽しめる総合公園です。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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