ポン・テザールへ訪れる際の最寄り駅は、パリメトロ1号線の「ルーヴル・リヴォリ駅」(Louvre-Rivoli)です。駅からは徒歩で約5分程度の距離にあり、セーヌ川沿いを散策しながら橋へ向かうのもおすすめです。
また、メトロ7号線の「ポン・ヌフ駅」(Pont-Neuf)も近く、こちらからもアクセス可能です。
ポン・デザールの歴史
ポンデザールの歴史は1802年まで遡る。1802年から1804年にかけて現在の橋の位置に9連アーチの鋼鉄製の歩道橋がパリで初めての金属製の橋として架けられた。
ポン・デザールは、ナポレオン・ボナパルトの命により建設されました。設計は技師ルイ・アレクサンドル・ド・セセールによるもので、最初の全金属製の橋として注目されました。
橋はルーヴル宮殿とフランス学士院(Institut de France)を結ぶ歩行者専用の橋で、その美しいデザインから「芸術の橋」とも呼ばれています。
もう1説は、、ルーブル宮殿が芸術の宮殿と呼ばれていたので、そこにかかる橋として「芸術の橋」と呼ばれている説です。
しかし、ポン・デザールは歴史の中で幾度も損傷を受けました。特に1979年、船の衝突により橋の一部が崩壊したことが大きな出来事でした。
その後、1984年に現在の形で再建されましたが、オリジナルのデザインと趣を保ちながら新たな素材で補強されています。
歴史の中で印象深いエピソード
ポン・デザールといえば、多くの観光客が「愛の南京錠」をかける場所としても知られています。
この習慣は2008年頃から始まり、恋人たちが自分たちの名前を書いた南京錠を橋のフェンスに取り付け、鍵をセーヌ川に投げ込むことで永遠の愛を誓いました。
<初めはこのくらいだったが>
2010年頃は、鍵はぽつぽつという感じだったらしいが、その後瞬く間に増え、2014年には橋の一部は鍵の重さで崩落し、板の壁に代えられた。
<後ろの景色が見えないくらい、びっしりと南京錠が取り付けられている>
そして、南京錠の重さが橋に負担をかけるようになり、2015年には安全のために全ての南京錠が撤去されました。
その時点で、市当局は、除去する南京錠は約100万個、総重量は45トンに上るとみているとした。いやー愛は重たいものなのだとつくづく実感した。
そして、南京錠が取り付けられないように、グラフィティアートが描かれたアクリル板に置き換えられた。
このエピソードは、ポン・デ・ザールが単なる橋ではなく、多くの人々にとって特別な思い出の場所であったことを物語っています。
ポン・デザールの現状の様子
現在、ポン・デザールは再び南京錠を禁止していますが、その美しい風景と歴史的な背景から、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
橋は歩行者専用で、写真撮影や絵を描くアーティストたちにとって理想的な場所です。
<少し絵が大きすぎるのでは。現実の橋かと思ってっしまう>
また、橋の上ではしばしば音楽イベントやパフォーマンスが行われ、パリの文化的な一面を感じることができます。
周辺の訪れるべき観光スポット
ポン・デザールの周辺には、多くの魅力的な観光スポットがあります。以下にいくつかご紹介します。
ルーヴル美術館: 世界最大級の美術館で、モナリザやミロのヴィーナスなどの名作が展示されています。
フランス学士院(Institut de France): 歴史的な建物で、知識と学問の中心として重要な役割を果たしています。
ポン・ヌフ: パリ最古の橋で、その美しいアーチ型の構造が魅力です。橋の上からはセーヌ川とその両岸の美しい景色を楽しめます。
シテ島: パリの中心に位置し、ノートルダム大聖堂やサントシャペルなどの歴史的な建造物があります。
サン・ジェルマン・デ・プレ地区: 多くのカフェやブティックが立ち並ぶおしゃれなエリアで、文学や哲学の歴史が息づいています。
ポン・デザールは、その美しい景観と歴史的な価値から、パリを訪れる際には欠かせないスポットです。是非、この橋を訪れて、その魅力を肌で感じてみてください。