パリの隠れ家【ドラクロワ美術館】情熱の画家が愛した空間と「民衆を導く自由の女神」

ドラクロア美術館 美術館等

パリのドラクロワ美術館(Musée Eugène Delacroix)の最寄りのメトロ駅は「Saint-Germain-des-Prés」駅です。これはメトロ4号線に位置しています。この駅から美術館まで徒歩で行けます。

パリには数多くの美術館がありますが、その中でも特にロマン主義の傑作を堪能できる場所があります。それが、ドラクロワ美術館です。

ドラクロワの生涯と主な作品

新古典主義が、古代ローマやギリシャを規範として制作されていたのに反して、「ロマン主義」は、中世を中心とし、それまでの作品が無視してきた感情、個人主義を重視している所に特徴があります。

ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)は、19世紀フランスのロマン主義を代表する画家の一人として登場しました。彼は生涯を通じて、叙情的な情熱や感情の激しさを描写することで知られています。 主な作品は、サルダナパールの死(1827年)、民衆を導く自由の女神(1830年)、アルジェの女たち(1834年)等である。(いづれもルーヴル美術館所蔵)

<民衆を導く自由の女神>

ドラクロアの存在がのロマン主義派を代表するだけでなく、ルネッサンスの時期は芸術の分野では遅れた国として捉えられてきたフランスの芸術を世界のトップレベルに引き上げたように思います。 やはり、レオナルド・ダヴィンチがフランスに来たときは、芸術的には都落ちしたようなイメージがありました。 そんなフランスの芸術の位置を、ロマン主義派が世界的なレベルに引き上げ、その立役者であり、ウジェーヌ・ドラクロアがその代表だと感じます。それ以降、ゴッホが、ピカソが、黒田清輝etcがパリを目指し、パリが芸術の都になりました。

ドラクロワ美術館ができた経緯

この美術館は、ドラクロワが死ぬまでの約7年間(1857~1863)、実際に生活したアパルトマンとアトリエが元になっています。 彼は晩年に、サンシュルピス寺院の壁画に取り組み、そこに通える場所に生活するための住居とアトリエを設けました。そこで今3作の壁画が残っています。

ドラクロワを支援した人、尊敬した人たちが協力し、彼の作品を保護し、公開するためにこのアパルトマンを美術館として設立する活動をし実現することができました。 現在この美術館は、ルーヴル美術館の所属になっています。

美術館はサンジェルマンデプレ地区の住宅街の中に、ひっそりと存在しています。入口から館内に至るまで、訪れる人々をドラクロワの世界へと誘います。 それは、彼の制作過程や彼が作業していた環境を体験することができ、彼の作品とその背後にある創造的プロセスをより身近に感じることができるようにしています。 展示室では、彼の作品を静かに鑑賞することができ、またその作品の制作を支えた道具を展示し、その創造力と情熱に触れることができます。

入口はとても分かりにくいです

フュルスタンベール広場に面した濃い緑色の門はひっそりとしていて、注意深く見ていないと通り過ぎてしまいます。

私たちもその入り口を見逃して、かなり通り過ぎてから行き過ぎたと思い引返しやっと見つけました。 やはり美術館なので、それらしい構えがある(個人名の美術館、ロダン美術館とかピカソ美術館とかのイメージがありました)と思ったのですが、普通のアパルトマンでした。

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利用者は10代から幅広く、特に30〜40代の旅行・出張利用が多い傾向です。

展示されている作品、その他展示物(現在はもっと多いようです)

美術館には、ドラクロワの代表作品が豊富に展示されています。彼の様々な時代やテーマを反映した絵画や素描、さらには彫刻や書籍などが展示されています。

またこのアパルトマンで生活していたことを表す品々も展示されています。 この美術館が、ルーヴル美術館の所属となってからは、もとはルーヴル美術館の所属であった作品も展示されて従来に比べ幅が広がっているようです。

その豊富な展示の中でも彼がシュールレアリスムに影響を与えた後期の作品や、またその技巧を凝らした肖像画等も見逃せません。

喧噪の中にほっとするその庭

奥に進むと、中庭があり、周りの景色と違ったほっとする空間が存在していました。

庭もきちんと手入れするのでなく、自然な感じで手入れされて、ドラクロアも仕事から帰ってホッとして寛いでいたのかなと感じました。

また友人のショパンも時々訪ねてきたとのことで、ドラクロアが好きだったのでしょうが、この環境も好きだったのかなと勝手に思いました。

ドラクロワ美術館はいかがでしたか。パリの美術館をまとめた「パリの美術館」がありますので、是非ご覧になって下さい。

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近くにある観光スポット

リュクサンブール公園: ドラクロワ美術館から歩いて十数分の距離に位置するこの公園は、パリで最も美しい公園の1つです。広大な敷地には美しい花壇、噴水、彫像があり、散策やピクニックを楽しむことができます。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会: ロマネスク様式の美しい教会であり、パリで最も古い教会の1つです。歴史的な価値が高く、内装も見応えがあります。

サンシュルピス教会:ドラクロアはこの教会の壁画の作成のため、このアパルトマンに転居し、7年間通いました。この教会の建設は17世紀初頭に始まり、18世紀初めに完成した古い教会です。

ポン・ヌフ(Pont Neuf):斬新な橋として「新しい橋」という意味だが、実際にはパリで最も古い石橋です。パリの歴史を表している古くて新しい橋を是非ご覧になって下さい。

サン・ジェルマン・デ・プレ地区のカフェ: 文学や芸術の人々が集まる場所として知られており、カフェでのひとときも楽しい体験となるでしょう。

オルセー美術館: ドラクロワ美術館から地下鉄やバスで数駅の距離にあるオルセー美術館は、印象派やポスト印象派の作品を中心に展示する素晴らしい美術館です。有名な絵画や彫刻を鑑賞することができます。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

現役時代は自動車会社でサラリーマンをやってました。
趣味は海外旅行で、行く対象は現地情報等徹底的に調べてから行きます。
ブログを立ち上げた理由
パリに行こうと決めてから、1年余りあり、そのタイミングで仕事も終わったので、図書館で毎日パリ関係の本を読んでいました。
その調査と、実際に体験したことを伝えてたいと思いブログを立ち上げました。
読んでいただく方にパリの情報を知らせ、有意義な旅行が出来る助けになればと思っています。まだまだ途中ですが、実際にパリに行って分からないことがあると、このブログで検索すれば、ガイドブックと同じように役に立つようになれば良いと思って情報を増やしたいと思います。

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