パリのサンシュルピス教会の最寄りのメトロ駅は「Saint-Sulpice」駅です。これはメトロ4号線に位置しています。この駅を出るとすぐにサンシュルピス教会にアクセスできます。 また、少し歩けば「Saint-Germain-des-Prés」駅(メトロ4号線)や「Rennes」駅(メトロ12号線)も利用可能です。
サンシュルピス教会の歴史
サンシュルピス教会(Église Saint-Sulpice)は、フランス、パリの6区にある大きな教会で、その歴史は古く、長いものです。 教会の建設は、17世紀初頭に始まりました。建設は時間をかけて進み、教会は18世紀初頭に完成しました。
しかし、その後もさまざまな修復や改築が行われ、建物は進化しました。
そして、フレネルの鐘楼が追加されました。この鐘楼は、教会の特徴的な外観の一部となっています。ただ片側は、未完成のため左右非対称になっています。それさえも美しいと感じさせますが。
サンシュルピス教会の特徴
サンシュルピス教会は、バロック様式と新古典主義様式を組み合わせた建築様式で知られています。建設は17世紀から18世紀にかけて行われた。教会の前には広大な教会広場が広がっており、周囲には美しい庭園もあります。この広場は観光地としても知られており、多くの人々が集まります。
教会には、フランス国内で最も長いメリディアンライン(子午線)があるとなっていますが、これについては諸説があり、不明な点があるようです。 教会内には、オベリスク(グノモン、日時計とも言うらしい)があり、その下から引いているのが子午線らしい。
<正面の右側の柱の右側に白いオベリスクがあり、その根元から子午線が引かれているらしい>
長いメリディアンラインは、アロイス・ド・ヴィニャックによって設計され、天文学的な観測を行うために使用されました。
サンシュルピス教会が、歴史的、文化的なサンジェルマン・デプレ地区に立地していることが、その存在意義を高めていると思われます。
この教会のシンボル
この教会のシンボルは、一般的には聖スルピス修道会の紋章である「IHS」が使われています。 これは「イエズス(Jesus)」の頭文字をギリシャ語で表したもので、キリスト教においてイエス・キリストへの畏敬を表すシンボルです。
また、教会のファサードには、多くの彫刻や飾りが施されており、宗教的なイメージやシンボルが見られます。教会の内部も美しいステンドグラスや彫刻、絵画で装飾されています。
壁画は、ドラクロアが晩年に精力的に取り組み、3つの壁画を残している。ただ暗いためほとんど写真が撮れてないは残念だった。
それで、詳しく紹介されているブログがこちらです。
教会の世界最大と言われるパイプオルガンやチャペルなどもあり、美術や音楽の愛好者にとっても訪れる価値がある場所となっています。
<世界最大のパイプオルガンと言われている>
サンシュルピス教会とダビンチコードはどういう関係か
教会は、ダン・ブラウンの小説『ダ・ヴィンチ・コード』において、物語の舞台として重要な役割を果たしています。 小説では、教会の内部に「フーコーの子午線」が引かれているという架空の設定があります。 『ダ・ヴィンチ・コード』では、サン=シュルピス教会が聖杯伝説と関連しており、物語の中で主人公が教会を訪れ、教会内のさまざまな謎やシンボルを解明していくことになります。
特に、教会に隠されたメッセージや謎が解き明かされ、物語の進行に影響を与えます。 ただし、この物語はフィクションであり、聖杯伝説や宗教的な要素に対して異なる解釈や仮想的な要素が含まれています。
実際のサンシュルピス教会は歴史的な建築物であり、フーコーの子午線などの要素は小説の中で創作されたものです。 ただ物語はフィクションであることを考慮に入れつつ、小説を通じて歴史的な建築物や芸術に対する興味が広まるのは良いと思います。
<立派な説教壇>
このサンシュルピス教会とサン・テティエンヌ・デュモン教会を対比する読み物を作成したので、興味があれば読んでください。
サン・シュルピス教会からいける美味しくて安いお食事場所(8ユーロでお釣り)
サンシュルピス教会から徒歩5分です。
一般の人でも使える学食「レストー・ユー(Restos U)」を利用して、食事の満足と、パリの学生の雰囲気を感じよう。
以下の写真は、私の食事メニューです。
実体験の詳細については以下のホームぺージを参照
フランス留学生活|学生はたったの3.3ユーロ。パリ市内にある学生食堂を活用しよう! | フランス音楽留学サポート | Music Discovery (music-discovery.net)
この時のお店は以下のお店です。
レストー・ユー(Restos U) Mabillon店 パリ6区
Restaurant Mabillon, Le Mab’ Café 3 rue Mabillon 75006 Paris
なお利用にあたっては、営業日、営業時間について、RestosUのホームページを確認願います。 https://www.parisinfo.com/ou-manger-a-paris/petits-budgets/Restos-U
サンシュルピス教会から近場の観光スポット
サンジェルマンデプレ教会:その歴史を通じて様々な変遷を経てきましたが、今日でもパリで最も古い教会の一つとして、歴史的・文化的な重要性を持っています。
リュクサンブール庭園: サン・シュルピス教会から歩いて行ける距離にある美しい公園で、散歩やピクニックが楽しめます。
奇跡のメダイ教会:聖カタリナが聖母マリアに出会ったという、歴史の奇跡的な背景から、静かな祈りの場として、パリの信仰と文化を深く感じることができるでしょう。
サン・ジェルマン・デ・プレ地区: 文学や芸術の中心地として知られ、カフェやアートギャラリーが点在しています。
ル・ボンマルシェ:パリの中心部に位置し、高級品から一般的な商品まで多岐にわたる品揃えを誇っています。最も古い百貨店としての格式を維持しつつも、現代の消費者ニーズに合わせたサービスや商品を提供しています。
オルセー美術館: 美術館はセーヌ川の対岸にあり、印象派やポスト印象派の素晴らしい作品が展示されています。
パンテオン: 歴史的な建造物で、フランスの偉大な人物の墓がある場所です。
サン・ミシェル通り: カフェやレストラン、ショップが立ち並ぶ、活気ある通りです。
ドラクロワ美術館:ドラクロワが亡くなるまでの7年間(1857〜1863年)を過ごした自宅兼アトリエがドラクロワ美術館として公開されています。ドラクロワは、この教会の天井画、壁画を描くため近所に住んだそうです。
ザッキン美術館:ロシア出身の画家・彫刻家のオシップ・ザッキンのアトリエ兼住居として使われ、没後ザッキン美術館となった。
この教会を見学するときの注意点は
教会を訪れる際には、一般的な教会や観光地の訪問に関する一般的な注意事項が適用されます。