現状の問題点と対策のまとめ
日本では想像できないが、パリでは自由に使用できるトイレが圧倒的に少なく、かつ無料で清潔なトイレがほとんどない。 トイレがあるだけでよしとし、有料でもしょうがないと思うことが必要と思います。
日本にあって、パリにはトイレがないケース。
・日本ではコンビニにもトイレはあるが、パリではそれより規模の大きいスーパーマーケットでもトイレ設置されてない。もちろん、普通の商店ではトイレは借りられない場合が多い。
・メトロ(地下鉄)には、駅にも車両にもトイレはない。
また、トイレがあっても安心してはいけません。便座がない、トイレットペーパーがないが普通です。
簡単な対策(自己防衛的)のまとめ
・出発前のホテル、食事後のレストラン、カフェーで、まだ大丈夫でも、必ずトイレに行っておく。
・美術館、博物館、デパート、ショッピングセンターでも、行きたくなくても出る前に必ずトイレに行っておく。
<出かける前にトイレを忘れずに>
使いやすいトイレ
利用しやすいのは、公共トイレ、カフェーやレストランなのでそこで借りる。また美術館、ショッピングモール、デパートで利用する手があります。 その他に交通機関の駅、空港などの施設内のトイレ、列車内のトイレ等が考えられますが、それぞれ注意すべき点、問題点が多々あります。美術館パスを使う日には、対象の美術館パスを使って対象の施設に入場し、トイレを利用する方法がある。
パリミュージアムパス利用可能施設(パリ市内リスト)
1:凱旋門 2:ポンピドゥーセンター 3:贖罪礼拝堂 /シャペル・エクスピアトワール 4:シテ建築遺産博物館 5:シテ科学産業博物館 6:コンシェルジュリー 7:シテ島遺跡納骨堂 8:オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ 9:メリエス美術館 10:ユダヤ歴史美術館1 11:オルセー美術館 12:クリュニー美術館 13:アンヴァリッド軍事博物館 14:移民歴史博物館 15:アラブ世界研究所博物館 16:オランジュリー美術館 17:レジスタンス解放博物館 18:ギメ東洋美術館 19:装飾芸術美術館 20:パリ工芸博物館 21:ジャン ジャック エナー美術館 22:レリーフ地図の博物館 23:ルーブル美術館 24:ケ・ブランリー美術館 25:ウジェーヌ・ドラクロワ美術館 26:ギュスターヴ・モロー美術館 27:ニシム・ド・カモンド美術館 28:ピカソ・パリ美術館 29:ロダン美術館 30:発見の殿堂(2025年まで休業) 31:パンテオン 32:シテ・ドゥ・ラ・ミュージック 33:サント・シャペル 34:ノートルダム大聖堂
パリミュージアムパス利用可能施設(パリ郊外リスト)
1:ヴェルサイユ宮殿 2:サン・ドニ大聖堂 3:シャン・シュル・マルヌ城 4:コンデ美術館 – シャンティイ城 5:フォンテーヌブロー宮殿 6:メゾン城 7:ピエールフォン城 8:ランブイエ城 9:ヴァンセンヌ城 10:シャアリ修道院 11:国立考古学博物館 12:ル・ブルジェ航空宇宙博物館 13:ルネサンス美術館―エクアン城 14:ポール・ロワイヤル修道院 15:コンピエーニュ城 16:マルメゾン城 17:仏米協力博物館 -ブレランクール城 18:セーブル国立陶磁器美術館 19:サヴォア邸
今はトイレのアリ場所がわかるアプリが充実しているらしいので、それの活用が大事な対応方法かな。
公共トイレを使う
パリ市内には独立型のボックス式公共トイレ(サニゼット)が700か所以上(オリンピックでもっと増加?)あり、そのほとんどが無料ですが、ただし、故障していることが多い。(たまたま使おうととして故障していたケースが複数回あったので、私の個人の主観ですが)
また表示している言葉がわからないので操作が難しい、使い方を知らないと大惨事!なんてことも。 使用後に洗浄があるので、前に使用した人が出て、すぐに入ると洗浄モードになるのでびしょびしょになって大変らしい。
ランプの点いている色を確認して利用
・EN SERVICE(使用可:緑)…使用可能なので入る
・OCCUPÉ(使用中:黄)使用中なので待つ
・LAVAGE(洗浄中:青)使用後の洗浄中なので待つ。前の人が出てこの青の状態で入ると、中で水浸しになることも。
・HORS SERVICE(使用不能:赤)故障中なので他を探してください。
サニゼットの詳しい使い方
http://パリ市内公共トイレの全設置場所と使い方まとめ【順に解説】 | 地球の歩き方 (arukikata.co.jp)
サニゼット以外の公共トイレは基本、有料です。 料金:約0.5€
カフェやレストランを利用する
パリの多くのカフェやレストランでは、トイレを利用するために、何かを注文する必要があることが多い。 例えば、トイレに入るためのコインをもらう必要があるとか、レシートにナンバーが書いてあり、それをキーインするとドアが開くとか。 何も注文しないで入ろうとすると断れることもあるし、元々トイレのドアを開けられない設備もある。
その中でファーストフードは入りやすいが一般的に汚いようだ。
美術館、ショッピングモール、デパートを利用する
スーパーマーケットにはトイレは設置してない
日本のコンビニにはトイレがあるが、パリでは、それより大きい規模のスーパーマーケットにも設置してないところが多いです。ストアの外に、サニゼット(ボックス型公衆トイレ)を設置しているところはありましたが。
美術館、博物館
個室の数が少なく、長蛇の列になっていることもあります。 また一部は有料のところもありますので注意が必要です。 (まあパリでは、有料が普通と考えていた方が、精神衛生上は良いと思います。)
古い建物はもともとトイレがなかったので、後付けで設置されたため、トイレ数が少ないので、行列ができることがよくあります。特にルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿は団体客が多いので、団体が来ると一気に長蛇の行列ができることがありました。その場合は、入り口から離れているとか、階が上の方とかが空いていることが多いです。
ルーブル美術館では団体が一気に入場した後は、長蛇の列ができ、トイレの中では床が水だらけで悲惨な状態を経験しました。 その最高の美術の世界で、世界一汚いトイレと化していたのが悲しかった。
<ルーヴル美術館>
デパート、ショッピングセンターを使う
高級デパートのトイレは、日本並みが期待できます。 ただ日本のように各階にあるとかでなく、一部の階だけにある場合もあるし、また一部は有料のところもあります。
<ル・ボン・マルシェ(パリ最古のデパート)はきれいなトイレでした>
交通機関の駅、空港などの施設内
観光の合間や移動中に利用することができます。 大きな国鉄駅構内には、有料トイレがある。(約0.5€) 郊外線の鉄道駅には無料のトイレがあることがあります。 メトロ・RER線の駅構内にはトイレは基本的にありません。
<パリ北駅>
電車内のトイレ
メトロの車両にはトイレはありません。TGV、地方行き長距離電車にはトイレが付いています。 車内トイレは男女共同で、車両と車両の間に2つのトイレが付いています。 トイレットペーパーの補充が少ないのですぐに無くなってしまいます。 トイレがひどく汚い時は、車両を渡り他のトイレを使いましょう。
<フランス新幹線 TGV>
パリ日本文化会館
エッフェル塔の見学に行った時、見学者が多くかなり混雑していて、施設内でトイレが見つからなかった。 そこから、BATOBUS(乗り降り自由な船上バス)に乗ろうとセーヌ川沿いを歩いていると、サニゼット(ボックス式公衆トイレ)が見え、待っている人もいなかった。 ところが近づくと故障中の表示なので、BATOBUSの乗り場もトイレがあるような施設ではないので、このまま船に乗るのは厳しいなと思った。 そこで見えてきたのが、パリ日本文化会館であった。この中はきっと日本だと思い入っていくと、想像通り日本レベルのトイレで、やはり日本のトイレレベルはすごいなと感じた次第です。 パリに来て9日目だったので、日本に帰りたいなと少し思いました。今まで海外旅行に行って帰りたいと一瞬でも感じたのは初めてでした。 パリ日本文化会館の皆様、トイレだけ紹介して申し訳ありません。日本文化もしっかり配信されています。またNHKラジオで、パリの最近の様子なども発信され、懐かしく聞いています。
<パリ日本文化会館(パリ日本文化会館のホームページより)>
トイレ使用上の一般的な注意点
トイレットペーパーの補給が少ないので、ポケットティッシュやハンドジェルを携帯すること。
また、便座はないことが多いし、あってもあまりきれいではないので、トイレ除菌ウエットティッシュを、日本から用意を。
最近ではスマートフォンアプリやオンラインマップも利用して、近くのトイレを検索することが可能です。
トイレ環境については、日本は逆の意味で、つくづく異常な環境にあるというのが、海外を経験して強く感じます。体質的な差もあるのかと、思いますが。