パリの【サンジェルマンデプレ地区】の歴史を発見し、文化が香る名店を楽しもう

地区

パリサンジェルマン地区の歴史

パリサンジェルマン地区、正式にはサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Prés)は、パリの6区に位置する歴史的かつ文化的に豊かな地区です。
この地区はもともと6世紀に創建されたサン・ジェルマン・デ・プレ修道院を中心に発展しました。修道院は中世の間、学問と宗教の中心地であり、多くの学者や牧師が集いました。

17世紀から18世紀にかけて、サンジェルマン地区は貴族や富裕層の居住地として発展し、多くの豪華な館や庭園が建設されました。
19世紀後半から20世紀にかけては、芸術家、作家、哲学者が集う知識人の拠点となり、ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールなどが出入りするカフェ「カフェ・ド・フロール」や「レ・ドゥ・マゴ」が有名です。

<カフェ・ド・フロール>


第二次世界大戦後、地区はさらにブームとなり、ジャズクラブや書店、ギャラリーなどが次々とオープンしました。

他地区と比較して特筆すべき特色

パリサンジェルマン地区の特筆すべき特色は、その文化的および知的な雰囲気です。他のパリの地区と比べると、サンジェルマンは歴史的建築物や美しい広場だけでなく、多くのカフェや書店、ギャラリーが点在しています。
例えば、マレ地区が主にファッションや現代アートの中心地として知られているのに対し、サンジェルマン地区は文学と哲学の歴史が色濃く残る場所として認識されています。

さらに、サンジェルマン地区はそのエレガントな雰囲気と豊かな文化的伝統を保持しつつも、現代的なショップやレストランも数多く存在し、伝統とモダニティが見事に融合しています。
この独特の魅力は、観光客だけでなく地元住民にも愛され続けています。

ぜひ訪れるべき観光スポット

サンジェルマン・デ・プレ教会

 6世紀に創建されたこのサンジェルマン・デ・プレ教会は、パリ最古の教会の一つであり、地区の象徴的存在です。ロマネスク建築とゴシック建築の融合を楽しむことができ、その歴史的価値も高いです。

最寄りのメトロの駅: Saint-Germain-des-Prés (ライン 4)

サン・シュルピス教会

ダヴィンチコードで有名になったこのサン・シュルピス教会も見応えがあります。大規模な教会で、美しい装飾やステンドグラスが堪能できます。


最寄りのメトロの駅: Saint-Sulpice (ライン 4)

ル・ボン・マルシェ(百貨店)

ル・ボン・マルシェはパリ最古のデパート、最新のモードやコスメをチェックしたり、隣のラ・グランド・エピスリー・ドゥ・パリ食品館でグルメなおみやげを探したり、ゆったりと過ごせるのが魅力。

ソルボンヌ大学

文学、芸術、哲学などで知られるソルボンヌ大学は、歴史的な建物が点在するサンジェルマンデプレ地区にあります。大学周辺は歩いて探索する価値があります。


最寄りのメトロの駅: Cluny – La Sorbonne (ライン 10)

カフェ・ド・フロール

ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールが通ったことで有名なカフェです。ここでコーヒーを飲みながら、知識人たちの足跡を感じることができます。

最寄りのメトロの駅: Saint-Germain-des-Prés (ライン 4)

レ・ドゥ・マゴ

カフェ・ド・フロールと並び、知識人や芸術家が集ったカフェです。美しい内装と共に、パリの文化的歴史に触れることができます。

最寄りのメトロの駅: Saint-Germain-des-Prés (ライン 4)

ドラクロワ美術館

「民衆を率いる自由の女神」で有名な、ドラクロワの住居兼アトリエを美術館にしたドラクロワ美術館。ルーブル美術館の傘下になって、ますます展示などが充実した。

最寄りのメトロ駅は「Saint-Germain-des-Prés」駅です。これはメトロ4号線に位置しています。この駅から美術館まで徒歩で行けます。

オデオン劇場

18世紀に建設されたこの劇場は、フランス演劇の中心地の一つです。歴史ある劇場での観劇は、特別な体験となるでしょう。

Odéon Théâtre de l’Europe

最寄りのメトロの駅: Odéon (ライン 4 および 10)

リュクサンブール公園

サンジェルマン地区に位置するこのリュクサンブール公園は、美しい庭園と彫刻が特徴です。市民や観光客がリラックスするためのオアシスとして親しまれています。

最寄りのメトロの駅: Luxembourg (RER B)

その他の観光スポット

奇跡のメダイ教会:聖カタリナが聖母マリアに出会ったという、歴史の奇跡的な背景から、静かな祈りの場として、パリの信仰と文化を深く感じることができるでしょう。

ポン・デザール:ルーヴル美術館とフランス学士院(Institut de France)を結ぶ歩行者専用の橋で、その美しいデザインから「芸術の橋」とも呼ばれています。

フランス学士院:フランスの文化と科学の発展を目的として設立され、特に、文学、科学、芸術の分野での優れた業績を評価し、研究と教育を促進してきた。

パリ植物園:豊かな歴史と多彩な植物、そして教育と研究の場としての重要な役割を持つ素晴らしい場所です。また、園内には国立自然史博物館が併設されています。

今後の発展の方向性と具体案

今後、パリサンジェルマン地区は以下の方向で発展することが望ましいでしょう:

文化遺産の保護と活用

地区の歴史的建築物や文化的施設を保護しつつ、それらを現代のニーズに適応させる取り組みが必要です。例えば、古い建物をリノベーションして、アートギャラリーやイベントスペースとして活用することが考えられます。

持続可能な観光の推進

観光客が増える中で、環境への配慮や地元住民の生活への影響を最小限に抑える取り組みが重要です。例えば、自転車レンタルの拡充や歩行者専用区域の拡大などが有効です。

Rental bike. View of manual bikes parked in the street

 地元コミュニティとの連携

地元住民やビジネスオーナーとの対話を重視し、地区の発展に関する意見交換を定期的に行うことで、地域のニーズに合った発展を図ります。
例えば、地元のイベントやフェスティバルを開催し、地域の絆を深めることができます。

現代アートと伝統の融合

サンジェルマン地区の歴史的な魅力を保ちながら、現代アートやデザインの要素を取り入れることで、若い世代の訪問者にも魅力的なエリアとすることができます。
例えば、ストリートアートのインスタレーションや現代アートの展示会を定期的に開催することが考えられます。

教育と文化プログラムの強化

地元の学校や大学と連携し、教育プログラムやワークショップを提供することで、次世代の知識人やアーティストを育成します。
また、観光客向けの文化体験プログラムを充実させることで、地区の魅力をより深く理解してもらうことができます。

パリサンジェルマン地区は、その豊かな歴史と文化を活かしつつ、現代的な要素を取り入れることで、さらに魅力的なエリアとして発展していくことが期待されます。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

ツネジイをフォローする
地区観光スポット