【パリの美術館】絶対外せない10大美術館

ルーヴル美術館のモナリザ 美術館等

改定の経緯

パリに行く前に自分で調べて、気に入った美術館を10箇所選んで見学してきました。
その経験をもとにこのブログを書きましたが、美術館についても調査している段階で客観性に欠けているのではと思い、再調査しました。
ネット上のパリ美術館ベスト10みたいなサイトを11箇所選び、1位10点、2位9点以下10位1点ということで集計しました。
1位から、ルーヴル98点、2位オルセー81点、2位オランジュリー81点、4位ポンピドゥセンター54点、5位ロダン47点、6位マルモッタンモネ38点、7位ピカソ25点、8位クリューニー20点となりました。
それ以下は、5か所以上のサイトでベストテンに入らなかったので除外します。
このベスト8に漏れていたマルモッタンモネ美術館とクリュニー中世美術館を追加します。
なお掲載して、8位以内に入らなかった美術館については実際に見学した思い出があるので、残しておきます。

ルーヴル美術館

最寄りのメトロ駅: Palais Royal – Musée du Louvre(パレ・ロワイヤル – ミュゼ・デュ・ルーヴル駅)
メトロ路線: メトロ1号線、7号線

ルーヴル美術館は膨大な作品を保持し、またそれのほんの一部を展示しているが、それでも膨大な量です。 美術館自体は、古代の城砦から発展し、宮殿として使用されていたルーヴル城を中心に展開しています。 作品は広範な時代をカバーしており、古代から19世紀の美術までの作品を展示しています。 時代的にそれ以降はオルセー美術館の範囲になっています。

その膨大な作品を見るため、パリ旅行の中から丸2日間を費やして見学しましたが、とても鑑賞というレベルではなかったです。 事前に「ルーヴル美術館で絶対見る必要がある100作品」みたいな本を読んで準備したのですが、 それでも後から考えるとだいぶ見落としていました。

詳細はルーヴル美術館ページで

オルセー美術館の概要

最寄りのメトロ駅: Solférino(ソルフェリーノ駅)
メトロ路線: メトロ12号線

オルセー美術館(Musée d’Orsay)は、フランス・パリにある美術館で、19世紀から20世紀初頭までのフランスの美術や彫刻、工芸品を展示しています。

フランスの作品を中心に表示しているということで、ルーヴル美術館とは時代分けしているだけではない存在意義があります。 オルセー美術館は、特に印象派とポスト印象派の作品で知られています。 モネ、マネ、セザンヌ、ゴッホなどの巨匠たちの代表作が展示されており、これらの作品は美術館の主力となっています。 オルセー美術館は、19世紀の芸術と文化を広範囲にわたって網羅しています。

絵画や彫刻だけでなく、家具、写真、工芸品なども展示されており、時代全体の芸術的な発展を理解する上で非常に豊かな情報を提供しています。

詳細はオルセー美術館ページで

オランジュリー美術館の特徴

最寄りのメトロ駅: Concorde(コンコルド駅)
メトロ路線: メトロ1号線、8号線、12号線

オランジュリー美術館が特に有名なのは、クロード・モネの「睡蓮」の連作を展示していることです。 これらの大規模な絵画は円形の部屋に収められ、特有の光と空間の中で鑑賞されることが意図されています。

オランジェリー美術館の建物自体は、ナポレオン3世がチュイルリー宮殿に建てたオランジュリー(植物園やシトラスの木を保護するための建物)を利用しています。  オランジェリー美術館では、アーチ型の天井と自然光が豊富な空間が印象的で、絵画が最良の形で鑑賞できるように工夫されています。

また、クロード・モネ以外に、パブロ・ピカソ、アンリ・マティスなど、印象派およびポスト印象派の著名な芸術家たちの作品を所蔵しています。

詳細はオランジュリー美術館ページで

ピカソ美術館

最寄りのメトロ駅: Saint-Sébastien – Froissart(サン=セバスティアン – フロワサール駅)
メトロ路線: メトロ8号線

ピカソ美術館は、ピカソの初期の青い時代、ローズの時代、キュビスム、シュルレアリスムなど、彼の異なる創作時期やスタイルを包括的に紹介しています。 ピカソが自らの作品や他の芸術家の作品を収集した個人的なコレクションも展示しており、これによって彼の芸術に対する視点や影響を理解する手がかりを提供しています。

自画像/ピカソ

ピカソの「青の時代」は、貧困や孤独、苦悩といったテーマを取り上げていました。 作品には貧困や孤独といったテーマが現れます。自画像においても、彼の内面の葛藤や苦悩が強調されています。 とても青年とは思えない深く暗い表情で、青春というテーマの暗部を見事に表現しきった表情に思えます。

<自画像>

ラ・セレスティーナ/ピカソ

残酷そうな表情描いたこの作品は、若きピカソと現実の厳しさとの出会いを象徴しているともいわれています。 一度見たら忘れられないインパクトのある作品です。 青い色調から浮かび上がる顔の色が美しく、作品全体の青色と見事に調和しています。 また、コートの深い青色が、女性の存在感をさらに高めています。

<ラ・セレスティーナ>

ピカソらしい作品を

詳細はピカソ美術館

ピカソ美術館から近い観光スポット

プラス・デ・ヴォージュ広場: マレ地区にある歴史的で美しい広場で、散歩やピクニックにぴったりです。

サント・シャペル: ゴシック様式の美しい教会で、彩り豊かなステンドグラスが特徴です。

セーヌ川沿いの散歩道: セーヌ川沿いには美しい景色が広がっており、散歩や船でのクルーズも楽しめます。

レピュブリック広場: 活気ある広場で、地元の人々や観光客が集まります。

ロダン美術館

最寄りのメトロ駅: Varenne(ヴァレンヌ駅)
メトロ路線: メトロ13号線

美術館の建物自体は、もとは貴族の邸宅で、ロダンがアトリエとして使い、そして暮らした「ビロン館」 です。 1911年にフランス政府がビロン館を買い取ることとなったときに、この館を気に入っていたロダンが、 自己の作品及びコレクションを国家に寄付するので、美術館として残して欲しいと提案し受け入れらました。 ロダンの死後の1919年に開館し、2005年に改修されています。 ロダンの数千点に及ぶ作品を所蔵しています。 またそれは貴族の邸宅だったので、広くよく手入れされた庭があります。

考える人

ロダンの彫刻は、従来の彫刻の枠を超え、感情や内面の複雑さを表現する新しいアプローチを提示しました。 そしてロダンは芸術の巨匠と見なされ、彼の作品は世界中の美術館や公共の場で展示されています。 岩の上に腰をかけ、地獄に落ちた人々の運命に思いをめぐらしながら、 ロダン作品のなかで最も著名であり、身体の生命感を彫刻の本質としたロダン芸術を象徴するものである。

<考える人>

地獄門

ロダンは新しく建設される予定のパリの装飾美術館のために入口の門扉の制作を政府から依頼されました。 ダンテのファンであったロダンは、神曲を題材にして制作しようと取り掛かかります。 しかし、構想段階で混沌の世界に突入し、ロダンの生前には鋳造されなく、1920年代に鋳造されるようになり、現在世界に七つ存在しているそうだ。 その一つが東京の西洋美術館にある。

<地獄門>

カレー市民

カレー市民は同市を救った恩人の記念碑建設を決定し、ロダンを指名した。 しかしロダンは人々が望んだ英雄の華々しい身振りの期待に対し、6人の市民がそれぞれの絶望と苦悩を持ってイギリス国王に嘆願した姿を描いた。 そのため、ロダンの感動的な人間像を理解できずこれを拒否し、カレー市で除幕式が行われたのは、完成後7年たってからだった。 この作品も上野の西洋美術館にある。

<カレー市民>

ゴッホのタンギ爺さん

この作品でもゴッホの太くエネルギッシュな筆触と、鮮やかな色彩が見られます。 また、背景には日本の浮世絵がちりばめられており、ゴッホは浮世絵に強い関心を持っていたことが窺われる。 ただゴッホを収集していたロダンも、傑出した芸術家は、やはり目利きなのだなと思われる。

詳細はロダン美術館

ロダン美術館から近い観光スポット

アンバリッド: 軍事博物館やネポレオンの墓がある歴史的な建物です。ロダン美術館から歩いてもアクセスできます。

セーヌ川クルーズ発着地点: セーヌ川のクルーズはパリを美しい角度から見る素晴らしい方法です。ロダン美術館周辺から出発するクルーズもあります。

オルセー美術館:印象派やポスト印象派の作品が展示されており、歩いて行ける距離にあります。

クリュニー中世美術館 (Musée de Cluny)

最寄りのメトロ駅: Cluny-La Sorbonne(クリュニー=ラ・ソルボンヌ駅)
メトロ路線: メトロ10号線、RER B線

クリュニー中世美術館は、13世紀に建てられたゴシック様式の建物であるクリュニー修道院の一部を利用し、1843年に中世の芸術と工芸品を展示する美術館として開館した。
主な作品は、「貴婦人と一角獣」という 6枚のタペストリーからなるセットで、中世の象徴的な作品。

マルモッタン・モネ美術館 (Musée Marmottan Monet)

最寄りのメトロ駅: La Muette(ラ・ミュエット駅)
メトロ路線: メトロ9号線

マルモッタン・モネ美術館 はジュール・マルモッタンが19世紀初頭に建てた邸宅を基にしていて、1932年に彼のコレクションを公開するために美術館として開館し、その後クロード・モネの息子ミシェル・モネの寄贈により、モネの作品を中心とする美術館へと発展した。
主な作品は、クロード・モネの「印象、日の出」で印象派の名前の由来となった有名な絵画。

ドラクロワ美術館

最寄りのメトロ駅: Saint-Germain-des-Prés(サン=ジェルマン=デ=プレ駅)
メトロ路線: メトロ4号線

ドラクロワが晩年、亡くなるまでの7年間(1857〜1863年)を過ごした自宅兼アトリエがドラクロワ美術館として公開されています。 彼は1847年から、サン・シュルピス教会の壁画の仕事を任されていたため、教会に近いこのアパルトマンで生活していました。 実際に行った時には、住宅街の中にある普通のアパートなので、入り口を見落としなかなか見つけられなかった。 彼の自宅兼アトリエなので、日常使っていたパレットなどの展示があり、また作品は自画像等があります。 中庭は、静かな環境で、よく手入れされていて、彼も仕事の途中でここで休憩したのかなと思いました。

詳細はドラクロワ美術館で。

ドラクロワ美術館から近い観光スポット

サンジェルマン・デ・プレ教会:古い歴史を反映し、美術品や歴史的な宝物で知られています。

パリ国立高等美術学校:絵画、彫刻、版画の3部門を持つ国立美術学校。

サンシュルピス教会: 大規模な教会で、美しい装飾やステンドグラスが堪能できます。(この教会の壁画作成のためドラクロアはここに住んでいた)

リュクサンブール公園:この庭園は美しい景観が広がり、散歩やピクニックに適しています。また、庭園内には宮殿もあります。

ルーブル美術館:世界最大の美術館の一つです。モナリザやヴィーナス・ド・ミロなど、数多くの有名な作品が展示されています。

サント・シャペル教会:サントシャペルは美しいステンドグラスで知られています。

ケ・ブランリー美術館

最寄りのメトロ駅: Alma-Marceau(アルマ=マルソー駅)
メトロ路線: メトロ9号線

エッフェル塔からほど近いセーヌ河沿いに、、今までにないまったく新しい美術館が誕生しました。 ヨーロッパ以外の地で生まれた文明と芸術との新しい関係をテーマに掲げています。 アフリカ、アジア、オセアニア、そしてアメリカ大陸に息づく、西洋文明とは異なる文明や少数民族の文化を紹介しています。

ケ・ブランリー美術館のそばの観光スポットは

エッフェル塔: エッフェル塔はパリの象徴的なランドマークで、美術館訪問の後にも訪れる価値があります。

セーヌ川沿いの散歩道: ムゼ・クアイ・ブランリー周辺にはセーヌ川沿いに美しい散歩道が広がっています。川岸からはパリの景色を楽しむことができます。

トロカデロ広場: エッフェル塔の対岸に位置するトロカデロ広場は、エッフェル塔を見上げる絶好のポイントです。美しい庭園や噴水がある広場で、観光スポットとしても人気があります。

クアイ・ドルセー庭園: ムゼ・クアイ・ブランリーの近くにあるこの庭園は、美しい植物や花で彩られています。のんびりとした散歩が楽しめます。

ザッキン美術館

最寄りのメトロ駅: Vavin(ヴァヴァン駅)
メトロ路線: メトロ4号線

モンパルナスは昔は数多のアーティストたちが暮らす芸術地区でした。 この町の小さな路地を抜けると、そこはこじんまりと美しい緑豊かな庭園のある邸宅です。 庭のあちこちには、ザッキン(彫刻家)の壮大な作品が置かれています。

詳細はザッキン美術館

アラブ世界研究所

最寄りのメトロ駅: Jussieu(ジュシュー駅)
メトロ路線: メトロ7号線、10号線

学生街のパリ5区の東側の端、セーヌ川の南側にアラブ世界研究所があります。 アラブ世界研究所はアラブ文化の情報発信の場になっていて、企画展でいろいろな催しが行われています。 その建物はフランス人建築家のジャン・ヌーヴェルが設計したもので、アルミを使ったメタリックな窓が有名です。 カメラのレンズのように開閉する幾何学模様の窓は日光の量を調整する仕組みになっています。

<アルミを使った窓=壁>

<展示品>

アラブ世界研究所の近くの観光ポイント

ノートルダム大聖堂: セーヌ川のほとりに位置し、ゴシック様式の建築が特徴の大聖堂です。

パンテオン: ラテンクォーターにあるパンテオンは、有名な人々の霊廟として使用されています。

サン=ミシェル通り: 古い建物やショップが軒を連ねる通りで、散策するのが楽しいエリアです。

ジャルダン・デ・プランツ: パリで最も古い公共の植物園であり、美しい庭園と多くの植物が楽しめます。

カルチェラタン: 学生の街として知られるエリアで、カフェや書店が立ち並ぶ活気ある地域です。

ポンピドー美術館

最寄りのメトロ駅: Rambuteau(ランビュトー駅)
メトロ路線: メトロ11号線

パリのポンピドー美術館は、1977年に開館した現代美術を専門とする重要な美術館です。この美術館は、ポンピドー・センターとして知られ、パリの4区に位置しています。
その外観は、館内のエレベーターや配管が外側に露出しており、その斬新な外観が特徴的です。

この美術館は、20世紀の現代美術の作品を収集・展示することを目的としています。
そのコレクションには、ピカソ、モディリアーニ、カンディンスキー、ダリ、マティス、そしてアンディ・ウォーホルなど、世界的に有名なアーティストの作品が含まれています。

詳細はポンピドゥセンターをご覧ください。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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