花の都パリを満喫し、激動にもまれながらも華麗に変身したパリの歴史を確認する旅の提案
花の都を楽しみ、歴史を再発見する旅の実現。
日程の考え方
日程を6泊7日で考え、1日目は半日と考えて準備とか、パリに慣れることを主眼とする。 また、最終日も半日とし、お土産購入とかに充てる。
2日目から6日目の具体的なモデルを考えるとして、必ず行くべきポイントと、できれば行くポイントに分ける。
観光ポイント選択の考え方
観光ポイントの選定は、以下のページを参考にしました。
日程が1週間ということで、好みに偏らず必須ポイントに行くこととする。 必須ポイントとして、以下の5か所を考える。
・ルーブル美術館 やはりせっかくパリに行ったら抜群の知名度を誇る「モナリザ」を見ておくべきかな。
・エッフェル塔 パリのシンボルなので、どんなお上りさんも、またはどんなに非難されようとも、その前では記念写真を撮らないといけない。
・凱旋門 フランス国民の独立と平和の象徴であり、また美しい記念碑的な建造物として見る価値がある。
・ノートルダム寺院 その美しいゴシック様式の建築や豊かな歴史は必見なのですが、今修復中で中に入れないので、改修が終わるまでは代替としてサクレクール寺院とします。
セーヌ川クルーズは、特にどの日と決めず昼間、または夕方の空いた時間でランチクルーズ、ナイトクルーズを入れれば良いと思う。(ただし予約しないとむつかしいケースもあるので事前に空きを考え、予約しておいたほうが良い。)
日程の中の1日は郊外と考え、ベルサイユ宮殿、パリディズニーランド、モンサンミッシェルの3案があるが、歴史的探訪なので、歴史の表舞台に何度も出てきたヴェルサイユ宮殿とする。
その他
・基本としては、午前午後の観光ポイントを考え、そのポイント間が歩いて行ける、またはメトロで行ける効率的な組み合わせを考える。
・午前と午後の間に時間が空いている時などは、昼食とか、公園での休憩とか時間調整をする。(パリには美しく、見どころの多い公園が沢山あります) うれしいことに、公園は基本的に犬が立ち入り禁止なので安心して芝生に座ってください。
・2日目、3日目という表示は仮置きで、対象の観光ポイントの休みとか時間を考えて、日にちは前後する必要がある。
・特に美術館は休みもあるし、また遅くまでやる曜日もあるので、じっくり見たいなら夜間まで開いている日程に合わせるほうが良い。
詳細な日程
1日目:準備と肩慣らしの日
午後: ホテルにチェックインし、荷物を置く。
メトロ路線図とか、旅行中に必要なものを取得。
近くのスーパー(日本のコンビニより少し大きめ)の商品を確認し、明日から必要なものを購入。
この規模のスーパーにはトイレはないので注意してください。
今後メトロの活用が必要なので、練習を兼ねてチケット購入から乗り換えまで経験したほうが良い。
夕食: 近隣のレストランでフランス料理を楽しむ。
明日の行動計画に合わせ、詳細スケジュール(交通機関、チケットなど)を作成する。(毎日必要)
2日目:ルーブル美術館とパリ5区のなぞ解きを
午前: ルーブル美術館を訪れモナリザ以下有名芸術品を鑑賞。
ルーヴル美術館はパリの古い歴史の3冠王だ。
・最も古い美術館。
・最も古い作品を展示(古代エジプトや古代オリエントの作品)
・パリで最も古い宮殿(そのもとはルーヴル宮殿)を利用して展示。
昼食: ルーブル美術館内のカフェで軽食を楽しむ。
午後:フランス革命時に「革命広場」と呼ばれたコンコルド広場を見て、平和な時代はいいなと思う。
次の歴史探訪、5区へとメトロで向かう。
パリで最も古い教会を巡る論争
最初に、論争の対象、サンテティエンヌ・デュモン教会に行く。
<サンテティエンヌ・デュモン教会>
パリで最も古い教会を巡る論争は古くから存在しており、複数の教会がその称号を主張しています。以下はその一部ですが、これらの主張は歴史的な証拠や学者の見解に基づいています。
(1説)サンジェルマン・デプレ教会(Église de Saint-Germain-des-Prés)- 6世紀に建てられたとされる。
(2説)サンテティエンヌ・デュモン教会(Église Saint-Étienne-du-Mont)- 5世紀に建てられたとされる。
(3説)サンジャック教会(Église Saint-Jacques-du-Haut-Pas)- 5世紀の初めにさかのぼる可能性がある。
(4説)サンピエールド・モンマルトル教会(Eglise Saint-Pierre de Montmartre)- モンマルトルの丘に建てられた聖ピエール礼拝堂が3世紀にまでさかのぼると主張している。
(5説)サンシュルピス教会(Église Saint-Sulpice)- 古代のローマの建造物の上に建てられたと主張している。
このサンテティエンヌ・デュモン教会は、6世紀に同名の聖人が埋葬されたサント・ジュヌヴィエーヴ修道院に起源があり、その基盤の上に15~16世紀建築された、というのが根拠になっている。修道院を起源とすると、6世紀にスタートしているという事実はかなり強力な根拠になるかな。
また、この教会は映画の舞台にもなっています。ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)は、アメリカから作家に憧れてパリを訪れた脚本家が1920年代のパリにタイムスリップしてしまうという奇想天外なストーリーです。 この教会入り口の階段に腰かけていた主人公は目の前に現れたクラシックカーに誘われて乗り込み、時を超えて1920年代に活躍したパリのアメリカ人作家たちと遭遇します。
<パンテオンの展望台から撮影>
<右端がサンテティエンヌ・デュモン教会でその左側の道路から車が現れて来る>
その近くの、パンテオンはもともと修道院として建設されましたが、非宗教的な記念堂へと変わり現在は、歴史を彩るフランス人の埋葬場所として知られています。
そのドームからのパリの景色も見どころですが、季節によっては上がれないかもしれません。
夕食: パンテオン通りのビストロでディナーを堪能する。
3日目:パリの象徴のスポット エッフェル塔と、凱旋門、そしてその歴史的
午前: エッフェル塔を訪れ、建築の美しさと眺めの美しさの両方を堪能する。
エッフェル塔は1889年にパリ万国博覧会の一環として建設され、建設当時は世界最大の建造物でした。エッフェル塔の鉄骨構造は、当時の先端技術を駆使して設計・建設されました。
また、エッフェル塔はフランスの国威を象徴するシンボルとしても機能しました。建設された当時は、フランスが技術や産業の分野で世界をリードする存在であることを示すものでした。
現在 エッフェル塔はパリのランドマークとして世界的に有名であり、毎年何百万人もの観光客が訪れます。パリを訪れる人々にとって、エッフェル塔は必見の観光名所となっています。
昼食:凱旋門そばのカフェでランチ
午後: 凱旋門にのぼり、街の美しさを眺め、シャンゼリゼ通りでショッピングを楽しむ。
凱旋門は、ナポレオンがヨーロッパ中を征服した戦争の中での勝利の象徴として、彼の栄光を称えるために建てられました。
また凱旋門は、ナポレオンの時代以降にも重要な歴史的瞬間を象徴しています。1848年の2月革命や1871年のパリ・コミューン時代に、市民は凱旋門を象徴的な場所として使用しました。それぞれの時代に、凱旋門はパリ市民の抵抗や革命の精神を象徴する重要な場所でした。 また現在では、凱旋門の下には「無名戦士の墓」があり、第一次世界大戦で亡くなった兵士を追悼するための記念碑として建てられました。この記念碑は、フランスとその戦争で犠牲になった人々への敬意を表すものとして、重要な存在です。
シャンゼリゼ通りでショッピング: シャンゼリゼ通りは高級ブランドの店舗が軒を連ねる有名なショッピングストリートです。 ここでは、ルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスなどの高級ブランドの店舗でファッションアイテムやアクセサリー、バッグなどを購入することができます。
夕食: シャンゼリゼ通り周辺のレストランでフランス料理のディナーを楽しむ。
4日目:サクレクール寺院とパリの全景を堪能し、歴史探訪とシテ島へ
午前: サクレクール寺院を訪問し、寺院の内部の多彩で美しいモザイクやステンドグラスを鑑賞します。 また坂の上からパリの全景を堪能し、この位置に存在してパリの街をやさしく見守っているこの教会の特異な存在感を感じる。
そのサクレクール寺院の隣に、パリで古い教会の一つサンピエールド・モンマルトル教会が存在する。
(4説)サンピエールド・モンマルトル教会(Eglise Saint-Pierre de Montmartre)- モンマルトルの丘に建てられた聖ピエール礼拝堂が3世紀にまでさかのぼると主張している。
<サンピエールド・モンマルトル教会>
この教会の歴史は3世紀ローマ帝国まで遡ることができる。マルス神を祀る神殿として人々の信仰の地として機能していた。時は進みキリスト教会になってもその柱の一部が残ってる。 しかしマルス神を祀る神殿だったのであれば、一番古いキリスト教会というには該当しない気がします。
<サクレクール寺院で何気なく写した写真にサンピエールド・モンマルトル教会が写っていました。>
昼食:モンマルトル地区のブラッスリーでランチ
午後:歴史探訪はシテ島に向かうが 、その前に、途中のサンジャック塔へ
(3説)サンジャック教会(Église Saint-Jacques-du-Haut-Pas)- 5世紀の初めにさかのぼる可能性がある。 5つの説の中では一番複雑な経緯をたどっており、正当性を強調できる点もかなり弱い気がする。 「サン・ジャックの塔」は、フランスのパリ4区、リヴォリ通りとニコラ・フラメル通りの交差点にある記念碑です。 生い立ちは、スペインのサンティアゴに向かう巡礼の道の出発点でしたが、16世紀にサンジャック教会として建設されました。 その後18世紀に塔を除いて教会は、取り壊され、塔は記念碑として現在まで保存されています。
巡礼の道の起点からということであれば国際的にも精神的にも根拠となるが、それがサンジャック教会にどう繋がっているかどうかが不明である。
シテ島では、 1789年に勃発したフランス革命の影響で、コンシェルジュリは宮殿の事務所だったのが、刑務所として使用されるようになりました。革命期間中、多くの人々がここで拘留され、その中には後に処刑されることになる政治犯や王室メンバーも含まれていました。 ルイ16世とマリー・アントワネット王妃もコンシェルジュリに拘留されました。彼らは革命の進行に伴い裁判にかけられ、最終的にギロチンで処刑されました。
<マリー・アントワネットが幽閉されていた部屋>
<コンシェルジュリー>
続いて、ノートルダム寺院に行きますが、現在修復中なので中に入れませんが、外から早く美しい姿に戻るよう願います。
パリで最も歴史ある教会の一つはノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)です。ノートルダム大聖堂は1163年から1345年にかけて建設され、ゴシック様式の建築として知られています。
その美しいロゼット窓や尖塔は世界中から多くの観光客を魅了しています。 ノートルダム寺院はカトリック教会の信仰と宗教的な中心地としての重要性を持ちます。中世から現代まで、ノートルダム寺院はパリのカトリック信者や巡礼者の重要な礼拝の場として機能しました。
夕食:サンジェルマンデプレ地区でフレンチビストロ
5日目:フランスの栄光ヴェルサイユ宮殿で、厳しいヴェルサイユ条約も締結
午前: RERか電車、またはバスでヴェルサイユ宮殿へ
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世によって建設され、フランス王室の主要な宮殿として機能しました。宮殿は、ルイ14世の絶対王政時代におけるフランスの政治と文化の中心地であり、王権の象徴として重要な役割を果たしました。
また、ヴェルサイユ条約は、連合国とドイツの間で締結された第一次世界大戦の講和条約。ドイツに対する報復的な厳しい内容となり、海外領土放棄・軍備制限・賠償金などが課せられた。同時にアメリカ大統領ウィルソンの提案が入れられ、民族自決の原則、国際連盟の創設なども盛り込まれた。これによって第一次世界大戦後の国際秩序としてヴェルサイユ体制が生まれた。
昼食:午後も見るならば宮殿内のカフェかレストランでランチ
午後: 壮大な庭園とか、マリー・アントワネットが好んだプチトリアノンなど見学
早めにパリに帰れば、セーヌ川のナイトクルージングでディナーを摂る。
夕食:ホテル近くのレストランでディナーを
6日目古い教会論争と、パリで最も古いデパート、公園、大学へ
午前: 古い教会論争の続きで、サンジェルマンデプレ地区に行く。
(1説)サンジェルマン・デプレ教会(Église de Saint-Germain-des-Prés)- 6世紀に建てられたとされる。
サンジェルマン・デプレ教会は、パリ6区にある教会である。サンジェルマン・デプレ地区の中心にあり、サンジェルマン・デプレ駅のすぐ近くに位置している。
543年にパリ王キルデベルト1世が聖遺物を納めるために修道院の付属教会として建造した。その後、12世紀にロマネスク様式再建された。一番古いかどうかは判然としないが、6世紀に建てられたことは事実として証明できる。
(5説)サンシュルピス教会(Église Saint-Sulpice)- 古代のローマの建造物の上に建てられたと主張している。
17世紀に建築が開始され、18世紀初頭に建てられたバロック様式の建築物である。しかし、古代のローマ建造物だと、キリスト教と関係あるかどうか証明する必要があると思えるが、その点が抜けているので、主張の根拠はダヴィンチコード以上の謎である。
昼食: パリ最古のデパートである、ル・ボン・マルシェのレストラン「ラ・ターブル」でランチする。
午後:パリで一番古い公園、リュクサンブール公園で休憩。
パリで一番古いパリ大学ソルボンヌ大学を外から眺める。
夕食: ソルボンヌ広場周辺のレストランでディナーを堪能する。
7日目(最終日)
午前: ホテル近くのパン屋で新鮮なパンを買い、朝食に楽しむ。(パン屋にイートインコーナがあればそこで朝食)
焼きたてのバゲットかクロワッサン(これぞフランスの味)を味わう。、またパリに来ることを願いその味をかみしめる。
ホテルでチェックアウトし、空港へ向かう。
歴史好き以外に以下のモデルコースを設定しているので、ご覧になって下さい。
【美術好きのパリ旅行モデルコース】しっかりパリ観光しながら、美術三昧の旅を
【教会好きのパリ旅行モデルコース】しっかりパリ観光しながら、教会深さを感じる旅を
【買い物好きのパリ旅行モデルコース】しっかりパリ観光しながら、パリらしい商品をゲットする旅を
【映画好きのパリ旅行モデルコース】しっかりパリ観光しながら、パリが舞台の映画を甦らせる旅を
【音楽好きのパリ旅行のモデルコース】パリ観光もしっかりして、趣味の音楽にあふれた旅行を