【ルーヴル美術館】 右へ左へ、階段上がって、下がって、足で稼ぐ美の追求

ルーヴル美術館 美術館等

パリのルーヴル美術館の最寄りのメトロ駅は「Palais Royal – Musée du Louvre」駅です。これはメトロ1号線およびメトロ7号線に位置しています。この駅からルーヴル美術館の入口に直接アクセスできます。また、少し歩くと「Louvre-Rivoli」駅(メトロ1号線)も利用可能です。

パリ2024オリンピックのマラソンコースの通過地点の一つとして、ルーヴル美術館が選ばれた。

ルーヴル美術館概要

ルーヴル美術館は膨大な作品を保持し、またそれのほんの一部を展示しているが、それでも膨大な量の展示です。 美術館自体は、古代の城砦から発展し、宮殿として使用されていたルーヴル城を中心に展開しています。

<ルーヴル美術館の出口 ルーヴル城の遺構>

作品は広範な時代をカバーしており、古代から19世紀の美術までの作品を展示しています。 時代的にそれ以降はオルセー美術館の範囲になっています。 その膨大な作品を見るため、パリ旅行の中から丸2日間を費やして見学しましたが、とても鑑賞というレベルではなかったです。 事前に「ルーヴル美術館で絶対見る必要がある100作品」みたいな本を読んで準備したのですが、 それでも後から考えるとだいぶ見落としていました。

ルーヴル美術館鑑賞案

ルーヴル美術館で鑑賞予定があるとすると、これから紹介する9品で2時間程度で見れると思います。 あくまで入場後の時間ですが、ただ膨大な美術館なので、作品の場所をしっかり把握しておかないと困難かもしれません。

ルーヴル美術館作品紹介

私の好みによる主な作品を紹介します。

NHKの「2時間でまわるルーブル美術館」を見て、可能な作品を追加します。(2023/11/19)

ルーヴルのシンボル モナリザ 

まず最初の紹介はどうしてもこの作品ということになると思います。 レオナルドダヴィンチの「モナリザ」です。 この作品を見学した時は、ルーヴル美術館全体ではそう混雑してなかったのですが、この作品の前の人ごみはすごく なかなか近づけなかったです。

<非常に小さな作品です>

<モナリザ(ドゥノン翼の2階)フランス表記では1階以下同じ>

作品の誕生の謎 岩窟の聖母

続いて同じ作者の岩窟の聖母です。 この作品はテレビで見た記憶では、どこかの教会の依頼で作成したが、教会で掛ける絵画のルールにのっとてないので、返却された作品だそうです。 再度作成しその教会に納品したのが同じテーマで書かれた絵画で、現在はイギリスのナショナルギャラリーで展示されているそうです。

<岩窟の聖母(ドゥノン翼の2階)見づらくて申し訳ありません>

ギリシャ彫刻の傑作 サモトラケのニケ

「サモトラケのニケ」(または「サモトラケの勝利女神」)は、古代ギリシャの彫刻で、紀元前2世紀ごろに制作されたとされています。 サモトラケ島で発見され、その名前がつけられました。 勝利の女神が風にさらわれた布の中で前進する様子を捉えています。

<サモトラケのニケ(ドゥノン翼とシュリー翼の境、ダリュの階段の踊り場)>

イタリア以外ではほとんど見られないミケランジェロの傑作 奴隷像2体

ミケランジェロの「奴隷」(Slaves)は、イタリアのルネサンス期の巨匠ミケランジェロによって制作された彫刻の一部です。 ミケランジェロの作品はイタリア以外ではあまり見られないので、非常に貴重と思います。 未完成ながら、原石から抜け出そうとしている奴隷の苦しさ、苦悩がが表現されているようです。 フィレンツェのアカデミア美術館にミケランジェロの未完成作品が沢山あり、その中に数点この奴隷と同じようなものがありました。

<ミケランジェロ奴隷(ドゥノン翼の地上階)>

誰もが一度は見たことがある民衆を率いる自由の女神

ドラクロアの民衆を率いる自由の女神で、その時点のフランスの自由と民主主義の象徴として描かれています。 昔よく教科書で見た写真ですが、ドラクロアの表現力を見てその旅行中にドラクロア美術館に行こうと決めました。

<ドラクロアの民衆を率いる自由の女神(ドゥノン翼の2階 )>

美しい曲線を持つ女性の美を表したミロのヴィーナス

ミロのヴィーナスは女性の美しさと完璧なプロポーションを表現しながら、両腕を失っています。 この不完全な状態が、彫刻の美しさと謎めいた魅力を増しています。

<ミロのヴィーナス(シュリー翼地上階)>

ルネッサンスのもう一人の巨匠の傑作

ダヴィンチ、ミケランジェロとくれば、次はラファエロです。 ラファエロによる聖母子像の美しい作品で、幼児イエスと幼児洗礼者ヨハネが描かれています。 「美しき女庭師」は、ラファエロの芸術的成熟期の代表作の一つとされております。

<美しき女庭師(ドゥノン翼の2階)>

物語がなくても魅力的なフェルメールの一作

オランダのバロック時代の画家ヨハネス・フェルメールの「レースを編む女」は、非常に小さな作品です。 非常に静かで平和な情景を描き、女性はテーブルに座り、編物に集中しています。 フェルメールの作品は、物語性を持ったのが多いのですが、珍しく静的な作品です。物語がなくても魅力的なフェルメールの一作

<レースを編む女(リシュリー翼の2階)>

ルーブル美術館最大の作品、カナの婚礼

フェルメールの本当に小さい絵を紹介したので、次はルーブル美術館最大の作品です。 パオロ・ヴェロネーゼの「カナの婚礼」は、宴席の情景を豪華で壮大に描いています。 ヴェロネーゼは鮮やかで豊かな色彩を用いており、特に赤や金色の装飾が目立ちます。 この色彩使いは、贅沢な宴席の雰囲気を強調しています。大きさは、6.77m×9.94mだそうです。

<カナの婚宴(ドゥノン翼の2階 )>

タニスのスフィンクス/古代エジプト

タニスのスフィンクスは、古代エジプトの芸術作品であり、灰色の石灰岩でできていて、エジプトの彫刻や建築によく使用された素材です。 スフィンクスはエジプト神話において謎や試練を司る存在とされ、また、王権や神聖な力を象徴するものとしても理解されています。

<シュリ―翼2階>

書記座像/古代エジプト

書記は通常、座りながらパピルスや羽根ペンを手にしています。この座ったポーズは安定感や権威を表現しています。 書記座像の顔は一般的には静かで冷静な表情をしています。これは書記が知識と冷静さを備えた職業であることを反映しています。

<シュリ―翼2階>

グランドオダリスク/ドミニク・アングル

オスマン帝国や北アフリカなどのオリエントのイメージを取り入れ、エキゾチックで官能的な雰囲気を表現しています。 魅力的な女性を中心に据え、オリエントの神秘的で異国情緒ある雰囲気を強調しています。 アングルは美しい色彩と効果的な照明を使用して、作品に深みを与えています。特に女性の肌の質感や服の質感が繊細に描かれています。

<ドゥノン翼の2階>

ナポレオンの戴冠/ジャック=ルイ・ダヴィッド

1804年にフランスの皇帝として戴冠したナポレオン・ボナパルトの戴冠式を描いています。 ナポレオンは戴冠式の中心に立ち、威厳あるポーズで描かれています。彼は冠を受け取ると同時に右手を義務的に左手を神聖な剣に当て、戴冠の厳粛な瞬間を強調しています。 この絵画は対称性と秩序が強調されていて、各人物や要素はバランスよく配置され、画面全体が調和を保っています。 この絵画は、ルーヴル美術館ではカナの婚礼に次ぐ大きさの作品です。

<ドゥノン翼の2階>

天文学者/フェルメール

フェルメールは、光と影を使って物体の質感や空気感を表現するのに優れていました。 この作品には静謐で穏やかな雰囲気が漂っていて、平穏で内省的な一瞬を的確に捉えている。

<シュリー翼2階>

ナポレオン3世の居間

この様式は、古代ローマや古代ギリシャの要素、エキゾチックなアジアの影響を取り入れた豪華で官能的なデザインが特徴です。 この居間では、木彫りの家具や金箔、真鍮などの装飾が豊富に使われ、贅沢で装飾的な雰囲気を醸し出します。 この時代の照明器具は、クリスタルやガラスを使用したシャンデリアや豪華なランプが特徴的です。

<リシュリュー翼2階>

ルーヴル美術館はいかがでしたか。パリの美術館をまとめた「パリの美術館」がありますので、是非ご覧になって下さい。

ルーヴル美術館を歩き回って何度も味わいたい疲労感

2日間とも昼食もルーヴル美術館で取り、終了時間まで作品群に見とれていましたが、見飽きることはありませんでした。 ルーヴル美術館は、パリに来て本当によかったと思える場所でした。 また機会があれば行ってみたい美術館です。

ルーブル美術館を、夜景の美しい観光ポイント10に選びました。ぜひ美しい夜景をご覧になって下さい。

文化の国フランス

ルーヴル美術館で気づいたのは、小学生の鑑賞者がいることです。学校の課外授業で来ているようです。 他の美術館でもちらほら見かけました。 また、入場料は無料のようで、そしてある美術館では入場時間が一般客が9時とすると、8時半から入場できるようでした。 やはりフランスは文化の国なんだという思いを強くしました。

ルーヴル美術館の近くにある観光スポットは

ノートルダム大聖堂 :パリで最も有名な観光スポットの一つで、ゴシック様式の壮大な建築が特徴です。

チュイルリー庭園: ルーヴル美術館の西側に広がる美しい庭園で、散歩や休憩に適しています。季節によってはイベントや展示も行われています。

コンシェルジュリー: サントシャペルの近くに位置しており、フランス革命時に刑務所として使用された歴史的な建物です。

コンコルド広場: ルーヴル美術館の東側に広がる大きな広場で、オベリスクや噴水があります。歴史的な場所で、パリの中心的なランドマークの一つです。

エルメス本店:ハイブランドの一つであるエルメスの本店で、特に豪華な店舗と、本店ならではの商品が豊富なことで知られている。

ルイ・ヴィトン本店:ハイブランドの中でも特別な地位を占めており、またその歴史を強く感じさせる場所がこの本店である。

シャネル本店:ココ・シャネルが設立したフランスの高級ファッションブランドで、革新的なデザインと高品質で知られています。ここを訪れることは、多くのファッション愛好者にとって夢の一つです。

レ・アール(Les Halles):パリ市内最大のショッピングセンター。レストラン、カフェ、映画館、ショップが充実しています。

サンジェルマン・デプレ地区: ルーヴル美術館から少し離れていますが、歴史的で文化的な雰囲気が漂うエリアです。カフェやブティックが点在し、美術館以外の一日を楽しむのに適しています。

オルセー美術館: ルーヴル美術館からセーヌ川を挟んで対岸に位置しています。印象派やポスト印象派の美術品が展示されており、美術愛好家に人気のスポットです。

ポン・ヌフ(Pont Neuf):斬新な橋として「新しい橋」という意味だが、実際にはパリで最も古い石橋です。パリの歴史を表している古くて新しい橋を是非ご覧になって下さい。

ポン・デザール:ルーヴル美術館とフランス学士院(Institut de France)を結ぶ歩行者専用の橋で、その美しいデザインから「芸術の橋」とも呼ばれています。

フランス学士院:フランスの文化と科学の発展を目的として設立され、特に、文学、科学、芸術の分野での優れた業績を評価し、研究と教育を促進してきた。(ポン・デザールでルーヴル美術館と繋がる)

パリ市庁舎:同じセーヌ川沿いの、メトロ2駅離れた場所にあるパリ市庁舎は、フランス革命など歴史を見つめてきた、新ルネッサンス様式の美しい建物である。

サントスタッシュ教会(Église Saint-Eustache):外部はゴシック様式なのに、内部はルネッサンス様式というパリで2番目?に美しい教会。

パリオペラガルニエ:南西に美しい装飾や彫刻で知られているオペラガルニエがあります。これはパリ・オペラ座が現在も使用しているメインの歌劇場建物です。

マドレーヌ寺院 ルーヴル美術館から徒歩圏内にあるマドレーヌ寺院は、美しいネオクラシック様式の建築が特徴で、内部にも見どころが豊富です。

カルティエ本店:ラグジュアリーとエレガンスを象徴するブランドで、この本店では、他の店舗では手に入らない限定のジュエリーコレクションを取り扱っています。

ヴァンドーム広場 : ヴァンドーム広場は、エルメスやシャネルなどの高級ブランドが立ち並ぶエリアであり、美しい庭園もあります。広場周辺はショッピングや観光が楽しめるエリアとなっています。

ロンシャン本店:高級皮革製品の代表的なブランドとして世界中で認知されていて、特にそのエレガントで実用的なデザインは、多くの人に支持されています。その本店がサントノレにあります。

パレ・ロワイヤル:「王の宮殿」という名が示すとおり、かつての王宮です。その中庭に足を踏み入れると、ルーヴル宮殿の喧騒が嘘のように静か。誰もが散策自由で、パリの中心にあるオアシス的な空間です。

グラン・パレ(Grand Palais): 芸術と文化のイベントが開催される美しい建物で、美術館や展覧会が行われています。

アレクサンドル3世橋:橋はアンヴァリッド広場とグラン・パレ、プティ・パレの間を結ぶように建設された。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

ツネジイをフォローする
美術館等