【モンパルナスタワー】パリ最初の高層ビルが、結局最後の高層ビルに

市内

モンパルナス・タワーにアクセスするための最適なメトロ駅は、「モンパルナス・ビヤンヴニュ駅」(Montparnasse-Bienvenüe)です。
この駅は、パリの主要なメトロ路線である4号線、6号線、12号線、13号線が通っています。また、駅からタワーまでのアクセスも非常に便利で、徒歩数分で到着することができます。
ただ地上に出た途端に、モンパルナスタワーから上から覆いかぶさられているような、圧迫感を受けます。

その建築の動機 

モンパルナス・タワー(Tour Montparnasse)は、パリのオフィススペース不足を解消し、ビジネス活動の中心を作り出すために建設されました。
1960年代、パリの都市計画者たちは、急速に成長する経済と人口の需要に応じるために、高層ビルの建設を進めることを決定しました。
モンパルナス地区は、すでに文化的な中心地として知られていましたが、その潜在的な商業的価値も評価されていたため、タワーの建設地に選ばれました。

賛否両論のいろいろな意見 

モンパルナス・タワーは、その建設以来、多くの論争を引き起こしてきました。支持者たちは、タワーが現代的なパリの象徴であり、ビジネスの拠点として重要な役割を果たしていると主張します。
さらに、タワーからの眺望はパリ全景を一望できる素晴らしいものであり、観光名所としての価値も高いとされています。

一方で、批判者たちはタワーのデザインがパリの美しい街並みにそぐわないと感じています。特にその高さとモダンな外観が、歴史的な建築様式と調和していないとされています。
また、建設当時の技術的な問題や安全性に関する懸念も指摘されました。これにより、モンパルナス・タワーは「パリで最も醜い建物」と呼ばれることもありました。

具体的な使用方法 

モンパルナス・タワーは、主にオフィスビルとして使用されています。さまざまな企業や団体が入居しており、ビジネス活動の拠点として機能しています。
また、タワーの上部には展望台があり、パリの観光スポットとしても人気があります。展望台からはエッフェル塔セーヌ川など、パリの名所を一望することができます。

その後のパリの高層建築に与えた影響 

モンパルナス・タワーの建設は、パリの都市計画に大きな影響を与えました。タワーのデザインと高さに対する批判を受けて、パリ市はその後、高層建築に対する規制を強化しました。
結果として、パリ中心部では高層ビルの建設がほとんど行われなくなりました。しかし、ラ・デファンス地区など、パリの郊外には高層ビルが集まるビジネス地区が形成されました。

<モンパルナスタワーからエッフェル塔方面 後ろにラ・デファンス地区の高層ビル>


これにより、パリの伝統的な美観を守りながら、現代的なビジネス拠点も確保してビジネスをより一層発展させる方向性を確定させることができた。

モンパルナスタワーを夜景の美しい観光ポイント10(おまけ)に選びました。ぜひ美しい夜景をご覧になって下さい。

<正面にエッフェル塔、右端にアンヴァリッド>

近くにある観光スポット 

ル・ボンマルシェ:パリの中心部に位置し、高級品から一般的な商品まで多岐にわたる品揃えを誇っています。最も古い百貨店としての格式を維持しつつも、現代の消費者ニーズに合わせたサービスや商品を提供しています。

モンパルナス墓地:ここには、ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールなど、多くの著名な人物が埋葬されています。

リュクサンブール公園:市民の憩いの場として、美しい庭園や宮殿を楽しむことができます。

ザッキン美術館:ロシア出身の画家・彫刻家のオシップ・ザッキンのアトリエ兼住居として使われ、没後ザッキン美術館となった。

・カフェ「ラ・ロトンド」:20世紀初頭、モンパルナスは芸術家たちの集まる場所となりこのカフェにもピカソなどが集まった。

モンパルナス地区自体も、カフェやアートギャラリーが立ち並ぶ魅力的なエリアです。

カタコンブ(Catacombes de Paris):パリの地下に人骨を埋葬した地下迷路は、数百キロメートルに渡っていますが、その一部を公開したものです。

モンパルナス駅 (Gare Montparnasse):フランス西部への高速列車(TGV)が発着する駅です。駅周辺はビジネスエリアで、高層ビルのモンパルナスタワーがシンボルです。

パリ天文台:フランス王ルイ14世の命により、1667年に設立された世界最古の天文台ですが、現在も天文学の研究ではトップを走っています。

プロフィール
ツネジイ
ツネジイ

出身地は、東京ラブストーリーのカンチと同じ愛媛県。自動車会社でサラリーマンをやってました。趣味はサッカーと旅行です。旅行は、現地情報等徹底的に調べてから行きます。調べるのも趣味。見ている方に、行った気持になっていただければと思って書いています。

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