はじめに
「パリのどこに泊まればいいですか?」
初めてパリへ行く人は、必ずと言っていいほどこの疑問にぶつかります。
けれど、パリの20区は単なる“エリア分け”ではありません。
朝の空気が似合う街もあれば、夜になると本当の魅力を見せる街もある。
芸術家が愛した石畳もあれば、地元の人だけが知る静かなカフェ通りもある。
だからこそ、ただ「観光スポット」「治安」「ホテル価格」を並べるだけでは、読者は“自分が歩く姿”を想像できません。
ここでは、旅行者が実際にパリを歩いている感覚で、1区から20区までを“物語風”に紹介します。
パリ旅行をこれから計画される方は、
対象別・興味別、エリア別に整理したまとめ記事も参考にしてください。
- 1区|ルーヴルの朝、王宮の静寂を歩く
- 2区|ガラス屋根のパッサージュで、19世紀のパリに迷い込む
- 3区|マレ北部、アートと感性に出会う午後
- 4区|ノートルダムの鐘が響く、パリ発祥の地
- 5区|カルチェ・ラタン、学生たちの声が響く街ー初めてのパリなら5区
- 6区|サンジェルマンで、“パリらしい時間”に浸る
- 7区|エッフェル塔を眺めながら過ごす、静かな贅沢ー新婚旅行なら7区
- 8区|シャンゼリゼ、パリが最も華やかになる場所
- 9区|オペラ座の灯りがともる、華やかな劇場街-駅近くはスリ注意
- 10区|サン・マルタン運河、“暮らすパリ”が見える場所ー駅近くは治安注意
- ホテルは比較的リーズナブル。
- 11区|バスティーユ、眠らない夜と若者たちのエネルギーーナイトライフ重視なら11区
- 12区|ベルシー、近未来のパリと森の静けさーただし駅近くは注意必要
- 13区|アジア文化と近代建築が混ざり合う街
- 14区|モンパルナス、芸術家たちの余韻が残る街
- 15区|観光客が少ない、“暮らすパリ”を感じる街
- 16区|静かな高級住宅街、大人のためのパリ
- 17区|モンソー公園の朝、家族が暮らす穏やかな街
- 18区:モンマルトル – 芸術と観光の人気エリア
- 19区|ラ・ヴィレット、公園と多文化が広がるパリ北東部ー安く泊まりたいなら19区・20区
- 19区|ラ・ヴィレット、公園と多文化が広がるパリ北東部ー安く泊まりたいなら19区・20区
1区|ルーヴルの朝、王宮の静寂を歩く
朝のルーヴルは、まだ少し静かだ。
石畳には清掃車の水が残り、ガラスのピラミッドが朝日に光っている。
この1区は、いわば「パリの原点」。
王たちが暮らした歴史、革命、芸術、そして世界中から訪れる観光客の熱気が、すべてこの場所に集まっている。
ルーヴル美術館を抜けると、チュイルリー公園ではパリジャンたちが静かに椅子に座り、本を読んでいる。
その先のパレ・ロワイヤルでは、観光地の喧騒が嘘のように消える。
“パリらしいパリ”を最初に体験したい人には、このエリアは間違いなく特別だ。
ただし、夢中になって歩いていると、スリもまた静かに近づいてくる。
ルーヴル周辺では、バッグを開けたまま歩かないこと。
スマホを手にしたまま地図を見るのも危険だ。
ホテルは、まさに「王宮価格」。
歴史ある建物を改装したブティックホテルが並び、1泊250ユーロを超えることも珍しくない。
けれど、“窓からパリの歴史を見る体験”に価値を感じる人なら、この区ほど満足度が高い場所はない。
高級ホテルが中心で価格帯は 1泊€250〜€600以上。
【1区で訪れたい場所】

治安状況
日中は観光客が多く治安は良い。ただし美術館周辺のスリは多いので注意。
2区|ガラス屋根のパッサージュで、19世紀のパリに迷い込む
2区を歩いていると、「古いパリ」が突然現れる。
ガラス屋根のパッサージュ。
小さな本屋。
アンティーク時計。
昔ながらのカフェ。
金融街としての顔を持ちながら、この区にはどこかノスタルジックな空気が漂っている。
パッサージュ・ジュフロワに入ると、外の喧騒が消え、まるで19世紀へタイムスリップしたような感覚になる。
雨の日ほど、この街は美しい。
夜になると、昼間のビジネス街の顔が静かになり、人通りの少ない通路も増える。
そのため、ひったくりやスリには注意したい。
特に「スマホを見ながら歩く旅行者」は狙われやすい。
ホテルは比較的バランス型。
観光にも便利で、価格帯は中価格帯が中心。
派手ではないが、“歩く楽しさ”を求める人に向いている。
中価格帯が中心で €150〜€300。
2区で訪れたい場所
オペラ・コミック座

ブルス広場
治安状況
夜間や人通りの少ないパッサージュ内でのひったくりに注意。
3区|マレ北部、アートと感性に出会う午後
3区に入ると、空気が少し変わる。
古い石造りの建物の中に、突然モダンアートのギャラリーが現れる。
小さな雑貨店には、世界中の若いクリエイターが集まる。
ここは「感性の街」だ。
カルナヴァレ博物館でパリの歴史を学んだあと、ピカソ美術館へ向かう。
途中で見つけたカフェに入れば、隣の席ではデザイナーたちがノートPCを開いている。
観光地というより、“暮らすように歩く”のが似合う区。
ホテルもまた、デザイン重視。
部屋数の少ないブティックホテルが多く、「パリでおしゃれに泊まりたい」人には人気が高い。
ただし人気エリアゆえ、週末は価格が一気に上がる。
予約はかなり早めがおすすめだ。
ブティックホテルが多く €160〜€300。
3区で訪れたい場所

マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ
治安状況
比較的良好だが、人気の観光地周辺ではスリに注意。
4区|ノートルダムの鐘が響く、パリ発祥の地
セーヌ川を渡ると、パリの時間がゆっくりになる。
4区には、パリの“始まり”がある。
ノートルダム大聖堂の前に立つと、多くの旅行者は「パリに来た」と実感する。
その一方で、サンルイ島へ入れば、驚くほど静かな時間が流れている。
ヴォージュ広場では子どもたちが遊び、ポンピドゥー・センター周辺ではストリートアーティストが音楽を奏でる。
この区は、古さと新しさが共存する。
ただし、観光客が最も集中するエリアでもある。
ノートルダム周辺では、バッグを椅子に置いたままにしないこと。
カフェのテラス席でも油断は禁物だ。
ホテルは高価格帯。
特に「マレ地区らしいホテル」は部屋数が少なく、人気が高い。
もし予算に余裕があるなら、“石畳の小道で目覚める朝”をぜひ体験してほしい。
高めで €200〜€400。
4区で訪れたい場所

ヴォージュ広場
治安状況
観光客が多いため、スリや置き引きに厳重な警戒が必要。
5区|カルチェ・ラタン、学生たちの声が響く街ー初めてのパリなら5区
朝、カフェの前を通ると、学生たちが議論している。
哲学。
文学。
政治。
この街では、会話そのものが文化だ。
ソルボンヌ大学の周辺を歩けば、「知性の街」と呼ばれる理由がわかる。
パンテオンの重厚な建物を見上げたあと、ムフタール通りでワインとチーズを買う。
観光地でありながら、生活感が残る。
それが5区の魅力だ。
ホテルは比較的バランスが良い。
高級すぎず、立地も便利。
初めてのパリ旅行者には、実はかなりおすすめの区でもある。
ただし、夜の裏通りは静かになる。
深夜の一人歩きは避けたい。
中〜高価格帯 €150〜€300。
5区で訪れたい場所

ムフタール通り
治安状況
観光地や大学周辺は賑やかだが、夜間の一部の裏通りは注意。

6区|サンジェルマンで、“パリらしい時間”に浸る
サンジェルマン=デ=プレには、“急がない時間”が流れている。
カフェ・ド・フロールのテラス席では、昔も今も人々が語り合う。
サルトルやボーヴォワールが愛した空気は、今もどこかに残っている。
リュクサンブール公園では、子どもたちが帆船のおもちゃを池に浮かべる。
その景色を見ているだけで、なぜ多くの人がこの街を愛するのか理解できる。
ホテルはエレガント。
“派手な豪華さ”ではなく、“静かな上質さ”が似合うエリアだ。
ただし、高級エリアゆえ、車上荒らしやブランド品を狙った犯罪も起きる。
ショッピング後は紙袋を見せびらかさないこと。
高級寄り €200〜€450。
6区で訪れたい場所

有名文学カフェ(カフェ・ド・フロールなど)
治安状況
富裕層を狙った犯罪(車上荒らし、高級ブティックでの万引きなど)が発生。
7区|エッフェル塔を眺めながら過ごす、静かな贅沢ー新婚旅行なら7区
早朝の7区は驚くほど静かだ。
観光客で賑わうエッフェル塔のすぐ近くなのに、この区には落ち着いた高級住宅街の空気が流れている。
オルセー美術館で印象派を眺め、アンヴァリッドの黄金のドームを見上げる。
そのどれもが、“パリの格”を感じさせる。
治安はパリでも良いほうだが、エッフェル塔周辺だけは別。
ミサンガ売りやスリが多く、「写真を撮っている瞬間」が最も危険だ。
ホテルは高級路線。
静かに滞在したい大人の旅行者には非常に人気が高い。
高級ホテルが多く €250〜€600以上。
7区で訪れたい場所


治安状況
最も治安が良いとされるエリアの一つ。ただし、エッフェル塔周辺はスリの温床。
8区|シャンゼリゼ、パリが最も華やかになる場所
夜のシャンゼリゼ通りは、まるで映画のセットのようだ。
高級ブランド。
高級車。
ネオン。
世界中から人が集まり、「パリの憧れ」が凝縮されている。
凱旋門の上から街を見下ろせば、放射線状に広がる大通りが美しい。
グラン・パレでは芸術イベントが開かれ、ショッピング好きなら一日では足りない。
ただし、人混みはスリにとって最高の環境でもある。
レストランで椅子にバッグを掛けたままにしないこと。
ホテルはパリ最高級クラス。
予算に余裕がある人向けだが、“華やかなパリ”を味わいたいなら特別な体験になる。
高級中心 €250〜€700。
8区で訪れたい場所


治安状況
人混み(特にシャンゼリゼ通り)でのスリ、高級ブティック周辺での詐欺に注意。
9区|オペラ座の灯りがともる、華やかな劇場街-駅近くはスリ注意
夕方、オペラ・ガルニエがライトアップされる時間。
9区は最も美しく見える。
デパート帰りの観光客。
劇場へ向かう人々。
カフェで休むパリジャン。
“賑やかなパリ”を体験したいなら、この区は非常に便利だ。
ラファイエット百貨店でショッピングを楽しみ、疲れたらグレヴァン博物館へ。
ホテル数も多く、比較的選びやすい。
ただし駅周辺ではスリが非常に多い。
特にサン・ラザール駅では、荷物から目を離さないこと。
中価格帯 €130〜€250
9区で訪れたい場所

グレヴァン博物館
治安状況
百貨店周辺、地下鉄の駅(サン・ラザールなど)周辺でスリや押し売りに注意。
10区|サン・マルタン運河、“暮らすパリ”が見える場所ー駅近くは治安注意
観光名所より、“空気感”が好きになる区がある。
10区はまさにそうだ。
サン・マルタン運河のほとりでは、若者たちがワインを片手に語り合う。
観光客向けではない、リアルなパリの日常が見える。
映画『アメリ』の世界観が好きな人なら、この区を歩くだけで楽しい。
ただし、北駅・東駅周辺は治安面の注意が必要。
深夜到着の場合は、駅近すぎるホテルを避ける旅行者も多い。
ホテルは比較的リーズナブル。
価格を抑えたい若い旅行者には人気が高い。
中価格帯 €100〜€200。
10区で訪れたい場所
サン・マルタン運河(映画アメリで有名)

サン・ヴァンサン・ド・ポール教会
治安状況
駅構内および周辺は、パリで最もスリ・置き引きが多い場所の一つ。夜間は運河沿いでも注意。

パリ旅行をこれから計画される方は、
対象別・興味別、エリア別に整理したまとめ記事も参考にしてください。
11区|バスティーユ、眠らない夜と若者たちのエネルギーーナイトライフ重視なら11区
夜の11区は、とにかく賑やかだ。
バスティーユ広場の周辺には、バー、ライブハウス、小さなレストランが並び、深夜になっても人の流れが途切れない。
この街には、“若いパリ”がある。
仕事帰りにワインを飲む人。
ライブ演奏に集まる若者。
テラス席で語り合う学生たち。
観光地というより、「パリの日常の夜」を体験できる区だ。
オベルカンフ通りを歩けば、ガイドブックには載らないような個性的なバーが次々と現れる。
一方で、サン・タンブロワーズ教会の周辺には、落ち着いたパリの景色も残っている。
ただし、深夜はかなり騒がしくなる。
酔っ払い同士のトラブルや、観光客を狙ったひったくりも少なくない。
「夜遊びをしたい人」には魅力的だが、静かに眠りたい人はホテル選びが重要になる。
ホテルは比較的リーズナブル。
若い旅行者向けのデザインホテルやホステルが多く、コストパフォーマンス重視派に人気だ。
比較的手頃 €100〜€200。
11区で訪れたい場所

オベルカンフ通り
サン・タンブロワーズ教会
治安状況
夜間の騒音や、酔っ払いによるトラブル。若者や観光客を狙ったひったくり。
12区|ベルシー、近未来のパリと森の静けさーただし駅近くは注意必要
12区に来ると、「観光都市パリ」とは違う表情が見えてくる。
再開発されたベルシー地区には、近代的な建物や大型施設が並び、その一方でヴァンセンヌの森には穏やかな時間が流れている。
ベルシー・ヴィラージュでは、石畳の小道にワインショップやレストランが並び、買い物を楽しむ地元の人たちの姿が見える。
少し足を伸ばせば、ヴァンセンヌ城。
中世の雰囲気を色濃く残すその姿は、華やかなパリ中心部とはまったく違う。
この区は、家族旅行とも相性がいい。
公園が多く、比較的落ち着いているため、子ども連れでも過ごしやすい。
ただし、リヨン駅周辺は人の出入りが多く、スリには注意が必要。
夜遅く到着する場合は、駅から近すぎないホテルを選ぶ人もいる。
ホテル価格は比較的安定。
大型ホテルも多く、「広めの部屋を確保したい人」に向いている。
中程度 €120〜€220。
12区で訪れたい場所
ベルシー・ヴィラージュ

<ヴァンセンヌ城>
国立図書館(近隣)
治安状況
13区|アジア文化と近代建築が混ざり合う街
13区を歩いていると、「ここは本当にパリなのか」と感じる瞬間がある。
中華料理店。
ベトナム料理の香り。
高層マンション。
パリの中でも特に多文化色が強いエリアだ。
オリンピアード地区では、中国語の看板が並び、週末にはアジア系マーケットが賑わう。
一方、ビュット=オ=カイユ地区に入ると、突然パリらしい小さな坂道とカフェが現れる。
観光客は比較的少ない。
だからこそ、“リアルなパリ生活”を感じられる。
ホテル価格はパリ中心部より抑えめ。
大型チェーンホテルもあり、価格と快適さのバランスが良い。
治安は比較的安定しているが、マーケットの日や駅周辺ではスリに注意したい。
「有名観光地より、ローカルな空気を楽しみたい人」におすすめの区だ。
比較的手頃 €100〜€180。
13区で訪れたい場所
ビュット=オ=カイユ地区
フランス国立図書館
オリンピアード地区
治安状況
比較的治安は安定しているが、駅周辺や大きなマーケットの日には警戒。
14区|モンパルナス、芸術家たちの余韻が残る街
かつて、多くの芸術家たちがモンパルナスに集まった。
ピカソ。
モディリアーニ。
ヘミングウェイ。
14区には、今もその静かな余韻が残っている。
モンパルナスタワーから夕暮れのパリを眺めると、エッフェル塔とは違う“生活のパリ”が見える。
そして、この区で最も印象的なのがカタコンブ。
地下に広がる巨大な墓地空間は、観光というより“体験”に近い。
このエリアは、華やかというより落ち着き重視。
家族旅行や長期滞在にも向いている。
ホテルも比較的広めで、アパルトテルタイプも多い。
「パリで暮らすように滞在したい人」には快適だ。
ただし、モンパルナス駅周辺やカタコンブ付近ではスリに注意。
夜道は静かになるため、一人歩きは避けたい。
中価格帯 €120〜€220。
14区で訪れたい場所


モンパルナス墓地
治安状況
カタコンブ周辺やモンパルナス駅周辺でのスリ。夜間は静かな住宅街での一人歩きに注意。
15区|観光客が少ない、“暮らすパリ”を感じる街
15区には、有名観光地は少ない。
でも、この区には“パリの日常”がある。
朝のパン屋。
学校へ向かう子どもたち。
静かな住宅街。
観光で疲れた旅行者ほど、この区の心地よさに気づく。
パルク・アンドレ・シトロエンでは、地元の人々が散歩し、ボーグルネル・ショッピングセンターでは、観光客よりパリ市民の姿が目立つ。
派手さはない。
けれど、「安心して泊まれる」という大きな魅力がある。
治安は非常に良好。
女性一人旅でも比較的安心感が高いエリアとして知られている。
ホテルはコストパフォーマンス重視。
中心部より広い部屋を見つけやすく、「ホテルでゆっくり休みたい人」に向いている。
中〜高価格帯 €150〜€250。
15区で訪れたい場所
パルク・アンドレ・シトロエン
ボーグルネル・ショッピングセンター
国際大学都市(近い)
治安状況
最も治安が良いとされるエリアの一つ。観光客は少ないため、大きな問題は少ない。
16区|静かな高級住宅街、大人のためのパリ
16区の朝は、とても静かだ。
高級住宅街らしい整った街並み。
広い道路。
緑の多い公園。
“落ち着いたパリ”を求める人に、この区はよく似合う。
トロカデロ広場から見るエッフェル塔は、パリ屈指の絶景。
観光客は多いが、少し裏通りへ入るだけで、一気に静かな空気に変わる。
パレ・ド・トーキョーでは現代アートを楽しみ、ブローニュの森ではジョギングするパリジャンの姿が見える。
ホテルは高級志向。
観光客向けというより、“長く滞在する富裕層”向けの空気感がある。
治安は非常に良いが、トロカデロ広場周辺だけはスリに注意。
特に夜景撮影に夢中になっている瞬間を狙われやすい。
高級寄り €200〜€500。
16区で訪れたい場所

治安状況
非常に治安が良いが、トロカデロ広場はスリが多い。
17区|モンソー公園の朝、家族が暮らす穏やかな街
17区には、“観光都市パリ”の喧騒が少ない。
モンソー公園では、朝から犬の散歩をする人々が歩き、子どもたちが遊んでいる。
ここは、パリジャンが実際に暮らしている街だ。
バティニョール市場を歩けば、新鮮な野菜やチーズが並び、観光地とは違うローカルな空気を感じる。
派手な観光スポットは少ないが、「落ち着いて滞在したい人」には非常に人気が高い。
ホテルも清潔感のある中級ホテルが多く、家族旅行とも相性がいい。
中心部より価格が抑えめなのも魅力だ。
夜は静かになるため、人通りの少ない道では注意したいが、全体的には治安の良いエリアとして知られている。
中価格帯 €120〜€220。
17区で訪れたい場所

バティニョール市場
旧証券取引所跡
治安状況
ほとんど住宅街で比較的安全。人通りの少ない夜道は注意。
18区:モンマルトル – 芸術と観光の人気エリア
18区|モンマルトル、坂の上に残る芸術家たちの記憶
石畳の坂道。
路上で絵を描く画家。
アコーディオンの音。
モンマルトルには、“古き芸術家のパリ”が今も残っている。
サクレ・クール寺院の階段から見下ろす景色は圧巻。
テルトル広場では、観光客の似顔絵を描く画家たちが並ぶ。
けれど、この区は「美しいだけの街」ではない。
ピガール周辺は夜になると雰囲気が変わり、客引きや詐欺、スリが急増する。
特にミサンガ詐欺は有名で、声をかけられても立ち止まらないことが大切だ。
ホテル価格はエリア差が大きい。
丘の上の可愛いブティックホテルもあれば、かなり安価なホステルもある。
「予算を抑えつつ、パリらしい景色を楽しみたい人」には人気が高い。
手頃〜中価格帯 €100〜€180。
18区で訪れたい場所


ルピック通り
治安状況
サクレ・クール寺院周辺、ムーラン・ルージュ周辺はスリ、ミサンガ詐欺、押し売りが非常に多い。夜間は特にピガール周辺の路地は注意。
19区|ラ・ヴィレット、公園と多文化が広がるパリ北東部ー安く泊まりたいなら19区・20区
19区は、観光地のパリとは少し違う。
ここには、大きな公園と、多文化の暮らしがある。
ビュット=ショーモン公園では、地元の若者たちが芝生で音楽を聴き、ラ・ヴィレット公園ではイベントや音楽フェスが開かれる。
観光客より、地元の人の割合が圧倒的に多い。
だからこそ、「リアルなパリ」を感じやすい区でもある。
ただし、治安は中心部より不安定。
特に夜の公園周辺やメトロ終点近くは注意が必要だ。
ホテルは比較的安価。
大型チェーンホテルやホステルも多く、「宿泊費を抑えたい旅行者」に向いている。
観光の便利さより、“価格重視”の人向けと言える。
手頃 €90〜€150。
19区で訪れたい場所
ビュット=ショーモン公園
パリ・フィルハーモニー(ラ・ヴィレット公園内にある「シテ・ド・ラ・ミュジック」(1997年開業)内の施設 )
ラ・ヴィレット公園

治安状況
他の区に比べ犯罪率が高め。特にメトロの終点付近や公園の夜間は注意。
19区|ラ・ヴィレット、公園と多文化が広がるパリ北東部ー安く泊まりたいなら19区・20区
20区は、とても個性的だ。
アーティスト。
移民文化。
古い下町。
新しいカフェ。
それらが混ざり合い、この区独特の空気を作っている。
ベルヴィル公園から見る夕暮れのパリは美しい。
観光客の少ない場所で眺める景色だからこそ、特別感がある。
ペール=ラシェーズ墓地では、ショパンやジム・モリソンの墓を訪れる人々が静かに歩いている。
この区は、「洗練されたパリ」というより、“リアルでエネルギッシュなパリ”。
夜になるとエリアによっては雰囲気が変わる。
ベルヴィルやメニルモンタンの細い路地では、一人歩きは避けたい。
ホテルはパリでもかなり安い部類。
豪華さは少ないが、「地元感を味わいたい旅行者」には人気がある。
比較的手頃 €90〜€160。
20区で訪れたい場所

ベルヴィル公園
メニルモンタン通り
治安状況
場所によって治安が不安定。ペール・ラシェーズ墓地周辺は比較的安全だが、ベルヴィルやメニルモンタンの夜間の路地は注意が必要。
パリ旅行をこれから計画される方は、
対象別・興味別、エリア別に整理したまとめ記事も参考にしてください。

